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東京芸術劇場 コンサートオペラvol.2

ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロス」

ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロス」

芸劇コンサートオペラ第2弾、
ヴェルディの最高傑作の一つ「ドン・カルロス」フランス語版日本初演!

日程
2014年09月06日 (土)15:00 開演(ロビー開場14:00)
会場
コンサートホール
曲目

ヴェルディ/歌劇「ドン・カルロス」
 パリ初演版(フランス語全5幕[日本初演])*演奏会形式

出演

指揮:佐藤正浩
管弦楽:ザ・オペラ・バンド(在京プロオケメンバーで結成)


ドン・カルロス:佐野成宏
エリザベート:浜田理恵
フィリップ2世:カルロ・コロンバーラ
ロドリーグ:堀内康雄
エボリ公女:小山由美
宗教裁判長:妻屋秀和
修道士:ジョン・ハオ
ティボー:鷲尾麻衣
天の声:佐藤美枝子
レルマ伯爵:ジョルジュ・ゴーティエ

コーラス:武蔵野音楽大学(合唱指揮:横山修司)

プロフィール
佐藤正浩(指揮)
佐藤正宏

東京芸術大学、ジュリアード音楽院を経てサンフランシスコ・オペラのコーチに就任。また、ケント・ナガノ氏の推薦でリヨン国立歌劇場の首席コレペティトールとなり活躍する。2000年から指揮活動を開始、イギリス・ダーティントンでモーツァルト「イドメネオ」、R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」を指揮。新国立劇場でグルック「オルフェオとエウリディーチェ」、プッチーニ「トスカ」、東京オペラプロデュース「放蕩物のなりゆき」、ひろしまオペラルネッサンス「カルメル修道女の対話」、三善晃「遠い帆」等を指揮し注目を集める。オペラ彩主催、ヴェルディ「ナブッコ」で三菱UFJ信託音楽賞、会津でのオペラ「白虎」(初演)で佐川吉男音楽賞を受賞。

ザ・オペラ・バンド(管弦楽)

2005年、東京オペラグループ「フィガロの結婚」上演時に、佐藤正浩(指揮)と今野京(コントラバス奏者)により設立された。Orchestre”Les Champs-Lyrics”の名称で活動してきたが、 来年の10周年を機に“ザ・オペラ・バンド”に変更。オーケストラ・ピットに入り演奏することを目的とし、首都圏プロオーケストラ演奏家を中心に編成される。
これまでに、「フィガロの結婚」「コシ・ファン・トゥッテ」「蝶々夫人」「ナブッコ」「オテッロ」「仮面舞踏会」「マクベス」「マリア・ストゥアルダ」「ゼッキンゲンのトランペット吹き」「白虎」(加藤昌則)などに出演し、精緻なアンサンブルと華麗なドラマを聴かせると好評を得ている。中でも「ナブッコ」、「マリア・ストゥアルダ」で三菱UFJ信託音楽賞を、オペラ「白虎」で佐川吉男賞を受賞、演奏担当をした。

佐野成宏(Ten)
佐野成宏

© 稲越功一

東京藝術大学声楽科卒業後、アリゴ・ボイト音楽院(伊)に留学。1992年の関西日伊コンコルソ第1位・ミラノ大賞受賞をはじめ、欧米各国の国際コンクールにて上位入賞を果たす。2001年ローマ歌劇場にてプッチーニ「つばめ」でヨーロッパオペラデビュー。近年では「天皇皇后両陛下ご成婚50周年ご即位20周年記念祝賀コンサート」、佐渡裕プロデュースオペラ「カルメン」、静岡グランシップオペラ「椿姫」、三枝成彰作曲オペラ「忠臣蔵外伝」等に出演し高い評価を受ける等、ますます活躍の場を広げている。 現在、東京音楽大学教授。

浜田理恵(Sop)
浜田理恵

東京芸大大学院終了後、パリで学ぶ。 1991年パリ市立シャトレー劇場にてデュカ「アリアーヌと青ひげ」でオペラデビュー以来、フランスを中心に数多くのオペラ、コンサートに出演。 日本においては、びわ湖ホールオペラ公演、新国立劇場オペラ公演にしばしば招かれている他、オーケストラとの共演も多い。 1997年出光音楽賞受賞。現在、御茶ノ水女子大学非常勤講師、フランス在住。

カルロ・コロンバーラ(Bs)
カルロ.コロンバーラ

© Joan Tomás

イタリア・ボローニャ生まれ。15歳からベルカント唱法の権威、P・ヴェントゥーリに師事し、1986年ヴィオッティ国際コンクールで最優秀イタリア歌手賞受賞、ローマ歌劇場の『エルナーニ』デ・シルヴァ役を歌ってオペラ・デビューを飾る。1989年、リッカルド・ムーティ指揮ミラノ・スカラ座の『シチリア島の夕べの祈り』ジャン・プロシダ役で絶賛を博し、以降、同劇場の『ランメルモーアのルチア』、『ナブッコ』、『マクベス』等に出演。また、バイエルン国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、チューリッヒ歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、サン・カルロ歌劇場、フェニーチェ劇場、メトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭等で多種多彩な役柄を演じている。一方、コンサート活動も活発で、特に、ヴェルディの『レクイエム』は、ローマ、ロンドン、パリ等を始めとして全世界100回以上の出演を誇る。ドイツ・グラモフォン、BMG、EMI、ナクソス等より多くのCD、DVDをリリース、中国の紫禁城でライブ収録されたズービン・メータ指揮の『トゥーランドット』が世界的な話題を呼んだ。生来の美声、卓越したベルカント技術とイタリア及びフランス作品の深い解釈をもって、現代オペラ界屈指のバス・バリトン歌手と評価が高い。

堀内康雄(Bar)
堀内康雄

© 深谷義宣

慶應義塾大学卒業。五島記念文化財団オペラ新人賞受賞。ミラノ・ヴェルディ音楽院で学ぶ。トゥールーズ国際声楽コンクール他、多数の国際コンクールで優勝。94年ベネチア・フェニーチェ座「ボエーム」でデビュー後、ローマ歌劇場「マクベス」に抜擢され高い評価を受ける。以後、リスボン・サンカルロス国立劇場、ハンガリー国立歌劇場など欧州の著名劇場で活躍。国内では、97年以降、藤原歌劇団を中心に活躍。ジロー・オペラ賞受賞。武蔵野音楽大学教授。藤原歌劇団団員。

小山由美(Mez)
小山由美

東京藝術大学及び同大学院修了。シノーポリ指揮でローマ歌劇場とバイロイト音楽祭(5年連続)に『ワルキューレ』ロスヴァイセで出演。新国立劇場開場記念『ローエングリン』オルトルートで出演して以来、ワーグナー作品の主要メゾ役を掌中に収める数少ない貴重な歌手として国内外を問わず活躍。近年『ローエングリン』オルトルート、『トリスタンとイゾルテ』イゾルテ、『タンホイザー』ヴェーヌスや日生劇場『リア』(日本初演)の成功に寄与している。昨年「憧れを知る者のみが・ロシア歌曲集」(フォンテック)をリリース。二期会会員。

妻屋秀和(Bs)
妻屋秀和

東京藝術大学、同大学院修了。1994年から2001年までライプツィヒのライプツィヒ歌劇場、2002年から2011年までワイマールのドイツ国民劇場専属。今までに出演した主要な歌劇場はベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ等。これまでに欧州、日本で主要な役を多くの著名な指揮者、演出家、歌手と共演。出演したオペラは60余作、演じた役は80役、公演数は800を超える。又、宗教曲でも多彩なオーケストラと共演。第24回ジローオペラ賞受賞。第3回ロシヤ歌曲賞受賞。藤原歌劇団団員。ライプツィヒ在住。

ジョン・ハオ(Bs)
ジョン・ハオ

中国沈陽出身。2001年に中国中央音楽学院卒業後、中国中央オペラハウスに入り、オペラ歌手として『アイーダ』のエジプト国王など重要な役を演じた。2005年4月に来日、2008年3月東京芸術大学大学院音楽研究科声楽(オペラ)専攻修士課程終了。2008年、2010年東京芸術劇場シアターオペラ『イリス』チエーコ役、2009年、「トゥーランドット」ティムール役で出演。指揮の井上道義からは「どこに出しても恥ずかしくない本当のバスの声」と評された。2010年、『ラ・ボエーム』コッリーネ、2012年、二期会創立60周年記念オペラ公演『ナブッコ』ザッカーリア役に出演、新聞紙上で高く評価された。2014年2月「ドンカルロ」フィリッポ2世で出演。2007年第38回イタリア声楽コンクールシエナ部門において第1位シエナ大賞受賞。BSフジ「レシピ・アン~音楽と料理で幸せのおもてなし~」に出演中。趙登瀛、長谷川顕氏に師事。二期会会員。

鷲尾麻衣(Sop)
鷲尾麻衣

東京芸術大学卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家研修員としてニューヨークへ留学。セントアンドリュース国際コンクール優勝(カナダ)、第7回東京音楽コンクール第2位等国内外での入賞多数。ニューヨークハンターカレッジ「安寿と厨子王」で主演しニューヨークタイムズ紙に絶賛された他、カーネギーホールのオーケストラコンサートソリストに抜擢される。新国立劇場本公演『ドンジョバンニ』ツェルリーナ『こうもり』イーダで出演予定。11年~13年ロームミュージックファンデーションの特別研究生としてロンドンにて研鑽を積む。二期会会員。

佐藤美枝子(Sop)
佐藤美枝子

武蔵野音楽大学卒業。 1998年第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門で日本人初の第1位を受賞。その他、第64回日本音楽コンクール声楽部門第1位、同時に増沢賞、海外派遣特別賞を受賞の他、国内外のコンクールに入賞。1995年イタリアにて「リゴレット」のジルダでオペラデビュー以後「ランメルモールのルチア」「愛の妙薬」「椿姫」「ファルスタッフ」他に出演。その他、サントリーホール、紀尾井ホールなど主要なホールでのリサイタルや、日本各地でのコンサートでも活躍。2015年「後宮からの逃走」のコンスタンツェで出演を予定している。

ジョルジュ・ゴーティエ(Ten)
ジョージ.ゴーティエ

エクサンプロヴァンスのフェスティヴァルでの「フィガロの結婚」のドン・クルツィオでデビュー。 リヨン歌劇場、パリオペラ座のメンバーとなり、そこでのラモー「ダルダヌス」は絶賛された。 シャブリエ「エトワール」(ガーディナー指揮、エラートCD)の成功後、小沢征爾指揮、パリオペラ座 メシアン「アッシジの聖フランチェスコ」に共演、品格ある歌唱、演技を絶賛された。 1989年ケント・ナガノと「3つのオレンジへの恋」のレコーディンングをし録音はグラミー賞受賞。 その他ジェフリー・テイト指揮「ホフマン物語」、ヂュトワ指揮「子供と魔法」等の録音に参加している。 1998年サイトウキネンフェスティヴァルの「カルメル会修道女の対話」、2009年東京室内歌劇場の 「マノンの肖像」で来日している。

主催:東京芸術劇場 (公益財団法人東京都歴史文化財団)
助成:文化庁ロゴマーク平成26年度 文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業