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~日本・ベネズエラ外交樹立75周年記念事業~

エル・システマ・フェスティバル 2013 in TOKYO

エル・システマ・フェスティバル 2013 in TOKYO

この若者たちの「音楽する」姿に、未来への希望を託したい。今、世界中で注目の集まるベネズエラの音楽による教育システム「エル・システマ」が生んだ、エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(EYOC)が今秋初来日。今年のザルツブルク音楽祭にも出演するEYOCが、2008年のシモン・ボリバル響来日以来、5年ぶりにエル・システマ旋風を巻き起こします!

 

東京では、世界で活躍するエル・システマ出身アーティストやエル・システマの理念に共感する日本人アーティストとの共演を含める有料コンサートに加え、「エル・システマ」を体験できるワークショップ、展示、シンポジウムも開催。朝から晩まで、東京芸術劇場を舞台に、エル・システマフェスティバルを開催します!

 

★☆★最新情報はコチラ!!(KAJIMOTO NEWS)★☆★

 

※コンサートのほかに開催される各ワークショップ、展示、シンポジウムは、混雑した場合に限りコンサートチケットの半券をお持ちのお客様の入場を優先させて頂くことがございます。ご了承ください。

<ワークショップ&シンポジウム> ※詳細はコチラ

ワークショップ
●ペーパーヴァイオリンを作ろう! ●12時間でシンフォニーの演奏に挑戦しよう!
●エディクソンと話そう! 

シンポジウム
●エル・システマと社会問題 ●日本におけるエル・システマ
●ホワイトハンドコーラス

日程
2013年10月10日 (木)、2013年10月11日 (金)19:00開演(18:00開場)
2013年10月12日 (土)18:00開演(17:00ロビー開場)
会場
コンサートホール
公演詳細

■10月10日(木)19:00開演
~日本・ベネズエラ外交樹立75周年記念ガラ・コンサート~
藤倉大/Tocar y Luchar
モーツァルト/クラリネット協奏曲 イ長調K.622(独奏:カリム・ソマサ)
モーツァルト/木管楽器のための協奏交響曲
マッティンソン/コントラバス協奏曲(独奏:エディクソン・ルイス)

 

■10月11日(金)19:00開演
ヴェルディ/「運命の力」序曲
グリーグ/ピアノ協奏曲 (ピアノ:萩原麻未)
チャイコフスキー/交響曲第5番

 

■10月12日(土)18:00開演 
ヴェルディ/「運命の力」序曲
モーツァルト/木管楽器のための協奏交響曲
ショスタコーヴィチ/交響曲第7番「レニングラード」

出演

管弦楽:エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(EYOC)
指揮:ディートリヒ・パレーデス(EYOC音楽監督・10/10、11公演)

レオン・ボットスタイン(10/12公演)

クラリネット:カリム・ソマサ((EYOC団員・10/10公演)

コントラバス:エディクソン・ルイス(「エル・システマ」出身・10/10公演)
ピアノ:萩原麻未(10/11公演) ほか

KAJIMOTO CONCERT誌などで当初10月10日(木)公演の出演者として発表しておりました小曽根真(ピアノ)とフランシスコ・フローレス(トランペット)は、 プログラミングの事情により出演をいたしません。お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

プロフィール
エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス
El Sistema Youth Orchestra of Caracas
エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス

「美しい演奏を聴かせるエル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカスは、ベネズエラの音楽の未来を約束している」 (ホセ・アントニオ・アブレウ)

ベネズエラの画期的な音楽教育システム「エル・システマ」内で結成されたユース・オーケストラ。
ホセ・アントニオ・アブレウ博士(※プロフィール末尾)が36年前に設立。14歳から22歳まで、計175人の優秀な若者たちで構成されている。
同じく「エル・システマ」から生まれた傑出したオーケストラ「ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団」(旧:シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ)の一世代下の存在として、ベネズエラ国内のみならず、国外の指揮者からもその音楽性が高く評価されている。
弦楽曲から交響曲、ベネズエラをはじめとするラテンアメリカ作品も演奏するなど、レパートリーは幅広い。各メンバーは個人として高度なトレーニングを行っているため、室内楽奏者としても傑出している。オーケストラ内には幾つかのアンサンブルが存在し、相互に影響を与えあっている。
2011年、オスロで開かれたベルゲン国際音楽祭で国際的にデビューし成功を収める。続くアジアツアー(中国・韓国)でも高い評価を得た。2012年にヨーロッパ・デビュー。リスボン、ポルト、オスロ、ラヴェッロ音楽祭、プラハ・ドヴォルザーク音楽祭、サンクト・ペテルブルク、フランドル国際音楽祭、ウィーン・コンツェルトハウス、ボン・ベートーヴェン音楽祭で演奏を行った。2013年にはザルツブルク音楽祭に出演予定である。
音楽監督は、同じくエル・システマで学び、将来を嘱望される指揮者ディートリヒ・パレーデス。グスターボ・ドゥダメルとも強いつながりがあり、彼のベネズエラ帰国の際には常に共演している。

*「エル・システマ」創設者:ホセ・アントニオ・アブレウ

元文化大臣、経済学者であり音楽家であるアブレウ博士は、ユネスコ平和大使に任命されており、世界文化賞、旭日大綬賞、ドイツ文化勲章などを受賞。
芸術文化が「裕福な一部の人間だけに享受されてはならない」という信念のもと「エル・システマ」を創設した。「音楽は不幸を希望に変える」として音楽の可能性を追求している。2012年ノーベル平和賞ノミネートの個人188人のうちの1人。

ディートリヒ・パレーデス(指揮) Dietrich Paredes,Conductor
ディートリヒ・パレーデス

1980年生まれ。9歳よりヴァイオリンを学ぶ。オーギュスタン・デュメイ、オリヴィエ・シャルリエなど世界的な巨匠に師事。またラテン・アメリカ・ヴァイオリン・アカデミーでホセ・フランシスコ・デル・カスティーリョで学ぶ。
1991年に第3回国際青少年ソリスト・コンテストで第1位。1997年にフアン・バウティスタ・プラーサ記念ヴァイオリン・コンクール優勝し、芸術文化への傑出した貢献に対してホセ・フェリックス・リバス勲章が授与された。ソリストとしての活動は特筆すべきものであり、シモン・ボリバル響メンバーとして、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、日本ツアーにも参加した。
指揮者としては、ホセ・アントニオ・アブレウに師事。ベネズエラではシモン・ボリバル響をはじめ、モナガス響、タチラ・シモン・ボリバル響、メリダ響、ファルコン響などを客演している。2004年に音楽監督を務めた弦楽オーケストラ「ホベネス・アルコス・デ・ベネズエラ」とアルゼンチンツアーを行い、2005年にはメキシコでカルロス・チャベス管弦楽団、2009年にはウルグアイのモンテビデオ・ユース・オケを客演。2010年にベネズエラの各主要ホールでの演奏で大成功を収め、2011年にはラテンアメリカ諸国で指揮。
現在はエル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(EYOC)音楽監督として、アブレウ氏と共に青少年教育の重要な職務を果たしており、2011年、EYOCを初の海外ツアー(ノルウェーのベルゲン国際音楽祭、中国、韓国)へ。2012年にはリスボンとポルトツアー成功に導いた。近年のEYOCの音楽レベルの向上は彼の功績が大きく、すばらしい技術とコミュニケーション能力は多くの指揮者からも称賛されている。

レオン・ボットスタイン(指揮)Leon Botstein,Conductor
レオン・ボットスタイン

© JoanneSavio

1993年よりアメリカ響の音楽監督兼首席指揮者。自身が代表を務めるバード大学にあるパフォーミングアーツフィッシャーセンターの“サマースケープ”やバード音楽祭の音楽監督を担う。エルサレム響の桂冠指揮者でもあり、音楽監督を2003年から2011年まで務めた。世界中のオーケストラに客演しており、ロンドン響、ロンドン・フィルハーモニー管、北ドイツ放送響、エルサレム響等とのレコーディングも多数ある。
音楽学者としても名高く、アメリカ音楽雑誌「The Musical Quarterly」の編集を務めるほか、数多くの論文や書籍を発表している。
2009年、アメリカにおいて優れた教育指導者に贈られるカーネギー財団アカデミックリーダーシップ賞を受賞。2012年には、社会における音楽分野の向上に貢献したとして、レナード・バーンスタイン賞、2013年には、アメリカ・ブルックナー協会から名誉メダルを受賞。他にも音楽・哲学の分野での優れた功績から多数の権威ある賞を受賞している。
エル・システマ創設者ホセ・アントニオ・アブレウの友人でもあり、昨年、グスターボ・ドゥダメルの声掛けでEYOCに客演し大好評を博す。オーケストラとの厚い信頼関係を築いた。今回の日本ツアーでは、満を持してその時と同じくショスタコーヴィチの交響曲第7番を演奏する。

カリム・ソマサ(クラリネット)Karim Somaza, Clarinet
カリム・ソマサ

1989年、ベネズエラのバルキシメト生まれ。6歳でビセンテ・エミリオ・ソホ音楽院において音楽の勉強を始め、4年後にはクラリネットを自分の楽器として選び、リカルド・ペレスおよびヒルベルト・ヒメネスに師事。その後、ドラリサ・デ・メディナ・チルドレンズ・オーケストラ、ララ・ユース・オーケストラの団員として活動した。
2002年、カラカスに移ってシモン・ボリバル音楽院でエドガール・プロニオおよびカルメン・ボレガレスに師事。次いで、ラテンアメリカ・クラリネット・アカデミーでバルデマール・ロドリゲス、ホルヘ・モンティーリャ、ゴルヒアス・サンチェス、エンリ・クレスポ、オルランド・ピメンテルに師事した。
在学中にララ交響楽団、グアヤナ交響楽団、テレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラなどとソリストとして共演、ベネズエラ青少年クラリネット・フェスティバルにも3回出演した。2005年および2006年には、シモン・ボリバル交響楽団のヨーロッパ・ツアーに参加、クラリネット・セクションの一員としてグスターボ・ドゥダメルやクラウディオ・アバドの指揮で演奏している。
現在はユース・オーケストラ・オブ・カラカスの首席クラリネット奏者として、ヨーロッパ、アジアのツアーに参加している。2012年には、ノルウェイとベネズエラ2国の奏者160人で構成されるNoVeオーケストラに参加してベルゲン国際音楽祭で演奏。同年、イタリア、チェコ、ベルギーでも演奏している。
また室内楽をホセ・アントニオ・アブレウ、ルイス・ロッシ、ヴァルター・ザイファート、ミシェル・アリニョン、マーク・フリードマン、チャールズ・ナイディック、ロナルド・ファン・スペンドンク、カールマン・ベルケシュ、エフゲニー・ペトロフ、アントニオ・サヨーテ、エルンスト・オッテンザマー、ダニエル・オッテンザマー、アンドレアス・オッテンザマーに師事している。

エディクソン・ルイス(コントラバス) Edicson Ruiz, Contrabass
エディクソン・ルイス

1985年カラカス生まれ。ベルリンフィルコントラバス奏者。11歳からコントラバスを弾き始め、ホセ・アントニオ・アブレウによって創設されたエル・システマのオーケストラに所属。最初の恩師としてフェリックス・プテに学んだ。
15歳の時、米インディアナポリスで開催された国際ベース奏者協会コンクールで優勝。その後すぐにジャンヌ・サクサラに師事し、ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーの最年少スカラシップ生となる。アカデミーではクラウス・シュトールに師事し、この学生時代にベルリン・フィルのオーディションに合格、団員となった。2002年にはベネズエラ政府より、オーデン・ホセ・フェリックス・リバス賞を授与されている。
既に世界で最も著名なコントラバス・ソリストの1人であり、五大陸のすべてにおいて、演奏会を成功させている。ザルツブルク、ルツェルン、エディンバラ、リスボンのグルベンキアン音楽祭などの世界主要音楽祭をはじめ、ニューヨークのリンカーン・センター、ベルリン、東京、マドリード、オデッサ、チューリヒ、ヨハネスブルクなどで、著名なオーケストラと共演している。
彼のために作曲され、自身が初演した作品の作曲家には、ハインツ・ホリガー、ポール・デセン、エフレイン・オッシャー、アルトゥーロ・パンタレオン、マティアス・オッカート、ルイス・アントゥネス・ペナ、藤倉大、ローランド・モーザーらの名が挙げられる。
室内楽にも熱心で、アンナー・ビルスマ、ジョルジ・クルターク、ハインツ・ホリガー、エリオット・カーター、ブールジュ、クラウス・トゥーネマン、トーマス・ツェートマイアー、イェルク・ヴィトマンらと共演している。

萩原麻未(ピアノ)Mami Hagiwara,Piano
萩原麻未

© Akira Muto

伝統あるコンクールでの8年ぶりの優勝は、各方面で大きな話題を集めた。
広島市出身、5歳よりピアノを始める。第27回パルマドーロ国際コンクールにて史上最年少の13歳で第1位に輝く。
広島音楽高等学校を卒業後、文化庁海外新進芸術家派遣員としてフランスに留学。パリ国立高等音楽院にてジャック・ルヴィエ、プリスカ・ブノワ両氏のもとで学ぶ。
同音楽院修士課程とパリ地方音楽院室内楽科を卒業し、イタマール・ゴラン、エリック・ル・サージュにも師事。これまでに高松和、田中美保子、小嶋素子、クラウディオ・ソアレス各氏に師事したほか、アンリ・バルダ、イェルク・デームス、ボリス・ペトルシャンスキー各氏らのマスタークラスも受講。
2011年にはスイスのグシュタード・ニューイヤー・フェスティバル、ジュラ・フェスティバル、フランスのペリグー・ノワール・フェスティバルに招かれる。同年、パリのユネスコ本部でおこなわれた「東日本大震災復興支援チャリティコンサート」、チュービンゲンでのソロ・リサイタル等を行った。
現在パリを拠点にしながら、2012年秋からはザルツブルグのモーツァルテウム音楽院で研鑽を重ね、演奏活動を行っている。
2011年、広島市民賞、ひろしまフェニックス賞特別賞、ミュージックペンクラブ・新人賞を受賞。また、第13回ホテルオークラ音楽賞、第22回新日鉄音楽賞 フレッシュアーティスト賞など数多く受賞しているほか、2012年春には文化庁長官表彰(国際芸術部門)を受けている。

インフォメーション

  • ★【エル・システマ通信◆号外】2013.06.04

    今秋にエル・システマ・フェスティバル開催!KAJIMOTO HPはコチラ

    ★【エル・システマ通信】2013.06.06

    「エル・システマ ジャパン」代表の菊川穣氏、猪瀬都知事と対談!KAJIMOTO HPはコチラ

    ★【エル・システマ通信●特別篇】2013.07.01

    アブレウ博士のロング・インタビュー!「エル・システマ」創設者は語る KAJIMOTO HPはコチラ

     

    Twitter @Kajimoto_News

日程

2013年10月10日 (木)、2013年10月11日 (金)19:00開演(18:00開場)
2013年10月12日 (土)18:00開演(17:00ロビー開場)

会場

コンサートホール

公演詳細

■10月10日(木)19:00開演
~日本・ベネズエラ外交樹立75周年記念ガラ・コンサート~
藤倉大/Tocar y Luchar
モーツァルト/クラリネット協奏曲 イ長調K.622(独奏:カリム・ソマサ)
モーツァルト/木管楽器のための協奏交響曲
マッティンソン/コントラバス協奏曲(独奏:エディクソン・ルイス)

 

■10月11日(金)19:00開演
ヴェルディ/「運命の力」序曲
グリーグ/ピアノ協奏曲 (ピアノ:萩原麻未)
チャイコフスキー/交響曲第5番

 

■10月12日(土)18:00開演 
ヴェルディ/「運命の力」序曲
モーツァルト/木管楽器のための協奏交響曲
ショスタコーヴィチ/交響曲第7番「レニングラード」

出演

管弦楽:エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(EYOC)
指揮:ディートリヒ・パレーデス(EYOC音楽監督・10/10、11公演)

レオン・ボットスタイン(10/12公演)

クラリネット:カリム・ソマサ((EYOC団員・10/10公演)

コントラバス:エディクソン・ルイス(「エル・システマ」出身・10/10公演)
ピアノ:萩原麻未(10/11公演) ほか

KAJIMOTO CONCERT誌などで当初10月10日(木)公演の出演者として発表しておりました小曽根真(ピアノ)とフランシスコ・フローレス(トランペット)は、 プログラミングの事情により出演をいたしません。お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

プロフィール

エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス
El Sistema Youth Orchestra of Caracas
エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス

「美しい演奏を聴かせるエル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカスは、ベネズエラの音楽の未来を約束している」 (ホセ・アントニオ・アブレウ)

ベネズエラの画期的な音楽教育システム「エル・システマ」内で結成されたユース・オーケストラ。
ホセ・アントニオ・アブレウ博士(※プロフィール末尾)が36年前に設立。14歳から22歳まで、計175人の優秀な若者たちで構成されている。
同じく「エル・システマ」から生まれた傑出したオーケストラ「ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団」(旧:シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ)の一世代下の存在として、ベネズエラ国内のみならず、国外の指揮者からもその音楽性が高く評価されている。
弦楽曲から交響曲、ベネズエラをはじめとするラテンアメリカ作品も演奏するなど、レパートリーは幅広い。各メンバーは個人として高度なトレーニングを行っているため、室内楽奏者としても傑出している。オーケストラ内には幾つかのアンサンブルが存在し、相互に影響を与えあっている。
2011年、オスロで開かれたベルゲン国際音楽祭で国際的にデビューし成功を収める。続くアジアツアー(中国・韓国)でも高い評価を得た。2012年にヨーロッパ・デビュー。リスボン、ポルト、オスロ、ラヴェッロ音楽祭、プラハ・ドヴォルザーク音楽祭、サンクト・ペテルブルク、フランドル国際音楽祭、ウィーン・コンツェルトハウス、ボン・ベートーヴェン音楽祭で演奏を行った。2013年にはザルツブルク音楽祭に出演予定である。
音楽監督は、同じくエル・システマで学び、将来を嘱望される指揮者ディートリヒ・パレーデス。グスターボ・ドゥダメルとも強いつながりがあり、彼のベネズエラ帰国の際には常に共演している。

*「エル・システマ」創設者:ホセ・アントニオ・アブレウ

元文化大臣、経済学者であり音楽家であるアブレウ博士は、ユネスコ平和大使に任命されており、世界文化賞、旭日大綬賞、ドイツ文化勲章などを受賞。
芸術文化が「裕福な一部の人間だけに享受されてはならない」という信念のもと「エル・システマ」を創設した。「音楽は不幸を希望に変える」として音楽の可能性を追求している。2012年ノーベル平和賞ノミネートの個人188人のうちの1人。

ディートリヒ・パレーデス(指揮) Dietrich Paredes,Conductor
ディートリヒ・パレーデス

1980年生まれ。9歳よりヴァイオリンを学ぶ。オーギュスタン・デュメイ、オリヴィエ・シャルリエなど世界的な巨匠に師事。またラテン・アメリカ・ヴァイオリン・アカデミーでホセ・フランシスコ・デル・カスティーリョで学ぶ。
1991年に第3回国際青少年ソリスト・コンテストで第1位。1997年にフアン・バウティスタ・プラーサ記念ヴァイオリン・コンクール優勝し、芸術文化への傑出した貢献に対してホセ・フェリックス・リバス勲章が授与された。ソリストとしての活動は特筆すべきものであり、シモン・ボリバル響メンバーとして、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、日本ツアーにも参加した。
指揮者としては、ホセ・アントニオ・アブレウに師事。ベネズエラではシモン・ボリバル響をはじめ、モナガス響、タチラ・シモン・ボリバル響、メリダ響、ファルコン響などを客演している。2004年に音楽監督を務めた弦楽オーケストラ「ホベネス・アルコス・デ・ベネズエラ」とアルゼンチンツアーを行い、2005年にはメキシコでカルロス・チャベス管弦楽団、2009年にはウルグアイのモンテビデオ・ユース・オケを客演。2010年にベネズエラの各主要ホールでの演奏で大成功を収め、2011年にはラテンアメリカ諸国で指揮。
現在はエル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(EYOC)音楽監督として、アブレウ氏と共に青少年教育の重要な職務を果たしており、2011年、EYOCを初の海外ツアー(ノルウェーのベルゲン国際音楽祭、中国、韓国)へ。2012年にはリスボンとポルトツアー成功に導いた。近年のEYOCの音楽レベルの向上は彼の功績が大きく、すばらしい技術とコミュニケーション能力は多くの指揮者からも称賛されている。

レオン・ボットスタイン(指揮)Leon Botstein,Conductor
レオン・ボットスタイン

© JoanneSavio

1993年よりアメリカ響の音楽監督兼首席指揮者。自身が代表を務めるバード大学にあるパフォーミングアーツフィッシャーセンターの“サマースケープ”やバード音楽祭の音楽監督を担う。エルサレム響の桂冠指揮者でもあり、音楽監督を2003年から2011年まで務めた。世界中のオーケストラに客演しており、ロンドン響、ロンドン・フィルハーモニー管、北ドイツ放送響、エルサレム響等とのレコーディングも多数ある。
音楽学者としても名高く、アメリカ音楽雑誌「The Musical Quarterly」の編集を務めるほか、数多くの論文や書籍を発表している。
2009年、アメリカにおいて優れた教育指導者に贈られるカーネギー財団アカデミックリーダーシップ賞を受賞。2012年には、社会における音楽分野の向上に貢献したとして、レナード・バーンスタイン賞、2013年には、アメリカ・ブルックナー協会から名誉メダルを受賞。他にも音楽・哲学の分野での優れた功績から多数の権威ある賞を受賞している。
エル・システマ創設者ホセ・アントニオ・アブレウの友人でもあり、昨年、グスターボ・ドゥダメルの声掛けでEYOCに客演し大好評を博す。オーケストラとの厚い信頼関係を築いた。今回の日本ツアーでは、満を持してその時と同じくショスタコーヴィチの交響曲第7番を演奏する。

カリム・ソマサ(クラリネット)Karim Somaza, Clarinet
カリム・ソマサ

1989年、ベネズエラのバルキシメト生まれ。6歳でビセンテ・エミリオ・ソホ音楽院において音楽の勉強を始め、4年後にはクラリネットを自分の楽器として選び、リカルド・ペレスおよびヒルベルト・ヒメネスに師事。その後、ドラリサ・デ・メディナ・チルドレンズ・オーケストラ、ララ・ユース・オーケストラの団員として活動した。
2002年、カラカスに移ってシモン・ボリバル音楽院でエドガール・プロニオおよびカルメン・ボレガレスに師事。次いで、ラテンアメリカ・クラリネット・アカデミーでバルデマール・ロドリゲス、ホルヘ・モンティーリャ、ゴルヒアス・サンチェス、エンリ・クレスポ、オルランド・ピメンテルに師事した。
在学中にララ交響楽団、グアヤナ交響楽団、テレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラなどとソリストとして共演、ベネズエラ青少年クラリネット・フェスティバルにも3回出演した。2005年および2006年には、シモン・ボリバル交響楽団のヨーロッパ・ツアーに参加、クラリネット・セクションの一員としてグスターボ・ドゥダメルやクラウディオ・アバドの指揮で演奏している。
現在はユース・オーケストラ・オブ・カラカスの首席クラリネット奏者として、ヨーロッパ、アジアのツアーに参加している。2012年には、ノルウェイとベネズエラ2国の奏者160人で構成されるNoVeオーケストラに参加してベルゲン国際音楽祭で演奏。同年、イタリア、チェコ、ベルギーでも演奏している。
また室内楽をホセ・アントニオ・アブレウ、ルイス・ロッシ、ヴァルター・ザイファート、ミシェル・アリニョン、マーク・フリードマン、チャールズ・ナイディック、ロナルド・ファン・スペンドンク、カールマン・ベルケシュ、エフゲニー・ペトロフ、アントニオ・サヨーテ、エルンスト・オッテンザマー、ダニエル・オッテンザマー、アンドレアス・オッテンザマーに師事している。

エディクソン・ルイス(コントラバス) Edicson Ruiz, Contrabass
エディクソン・ルイス

1985年カラカス生まれ。ベルリンフィルコントラバス奏者。11歳からコントラバスを弾き始め、ホセ・アントニオ・アブレウによって創設されたエル・システマのオーケストラに所属。最初の恩師としてフェリックス・プテに学んだ。
15歳の時、米インディアナポリスで開催された国際ベース奏者協会コンクールで優勝。その後すぐにジャンヌ・サクサラに師事し、ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーの最年少スカラシップ生となる。アカデミーではクラウス・シュトールに師事し、この学生時代にベルリン・フィルのオーディションに合格、団員となった。2002年にはベネズエラ政府より、オーデン・ホセ・フェリックス・リバス賞を授与されている。
既に世界で最も著名なコントラバス・ソリストの1人であり、五大陸のすべてにおいて、演奏会を成功させている。ザルツブルク、ルツェルン、エディンバラ、リスボンのグルベンキアン音楽祭などの世界主要音楽祭をはじめ、ニューヨークのリンカーン・センター、ベルリン、東京、マドリード、オデッサ、チューリヒ、ヨハネスブルクなどで、著名なオーケストラと共演している。
彼のために作曲され、自身が初演した作品の作曲家には、ハインツ・ホリガー、ポール・デセン、エフレイン・オッシャー、アルトゥーロ・パンタレオン、マティアス・オッカート、ルイス・アントゥネス・ペナ、藤倉大、ローランド・モーザーらの名が挙げられる。
室内楽にも熱心で、アンナー・ビルスマ、ジョルジ・クルターク、ハインツ・ホリガー、エリオット・カーター、ブールジュ、クラウス・トゥーネマン、トーマス・ツェートマイアー、イェルク・ヴィトマンらと共演している。

萩原麻未(ピアノ)Mami Hagiwara,Piano
萩原麻未

© Akira Muto

伝統あるコンクールでの8年ぶりの優勝は、各方面で大きな話題を集めた。
広島市出身、5歳よりピアノを始める。第27回パルマドーロ国際コンクールにて史上最年少の13歳で第1位に輝く。
広島音楽高等学校を卒業後、文化庁海外新進芸術家派遣員としてフランスに留学。パリ国立高等音楽院にてジャック・ルヴィエ、プリスカ・ブノワ両氏のもとで学ぶ。
同音楽院修士課程とパリ地方音楽院室内楽科を卒業し、イタマール・ゴラン、エリック・ル・サージュにも師事。これまでに高松和、田中美保子、小嶋素子、クラウディオ・ソアレス各氏に師事したほか、アンリ・バルダ、イェルク・デームス、ボリス・ペトルシャンスキー各氏らのマスタークラスも受講。
2011年にはスイスのグシュタード・ニューイヤー・フェスティバル、ジュラ・フェスティバル、フランスのペリグー・ノワール・フェスティバルに招かれる。同年、パリのユネスコ本部でおこなわれた「東日本大震災復興支援チャリティコンサート」、チュービンゲンでのソロ・リサイタル等を行った。
現在パリを拠点にしながら、2012年秋からはザルツブルグのモーツァルテウム音楽院で研鑽を重ね、演奏活動を行っている。
2011年、広島市民賞、ひろしまフェニックス賞特別賞、ミュージックペンクラブ・新人賞を受賞。また、第13回ホテルオークラ音楽賞、第22回新日鉄音楽賞 フレッシュアーティスト賞など数多く受賞しているほか、2012年春には文化庁長官表彰(国際芸術部門)を受けている。

主催:駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使館

東京芸術劇場 (公益財団法人東京都歴史文化財団)

一般社団法人エル・システマジャパン

協力:EYOC 日本ツアー支援委員会
招聘制作:KAJIMOTO
認定:公益社団法人 企業メセナ協議会

助成:文化庁ロゴマーク平成25年度 文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業

チラシ

チラシ

〔pdf:487KB〕

<芸劇ch>

芸劇chはコチラ

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