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芸術監督ごあいさつ
- 東京芸術劇場 舞台芸術部門芸術監督東京芸術劇場 音楽部門芸術監督
- 岡田 利規山田 和樹
東京芸術劇場は、芸術の場所です。
音楽が演奏され、演劇やダンスといった舞台芸術が上演される、それを楽しみに人びとがやってくる、そのための建物です。
だとすると、東京芸術劇場は芸術を愛好する人たちだけのための場所なのでしょうか?? 芸術は現実の世界、現実の生活に、なんの関係があるのでしょうか??
その問いに対して、その問いを問い続けるという仕方で答えようとしながらわたしは東京芸術劇場の舞台芸術部門の芸術監督を務めたいです。
芸術を通してこの現実を問う。
この世界を生き延びるため、そのような営みが必要です。
というか、そのような営みが必要な人は、います。
その意味で芸術は、嗜好品ではなくて必需品です。
生の必需品をここは差し出している場なのだという説得力を具えた東京芸術劇場でありたいとわたしはおもいます。
あと、お高くとまってない感じでいきたいです!
岡田利規
岡田利規プロフィール
岡田利規(おかだ としき)舞台芸術部門芸術監督
演劇作家、小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰。
その手法における言葉と身体の独特な関係が注目される。2007年『三月の5日間』でブリュッセルの国際舞台芸術祭、クンステン・フェスティバル・デザールに参加。この初の海外公演以降、国内のみならず、アジア・欧州・北米・南米あわせて90都市以上で作品を上演し続けている。2016年からはドイツの公立劇場レパートリー作品の作・演出も継続的に務める。2020年『掃除機』(ミュンヘン・カンマーシュピーレ)および2022年『ドーナ(ッ)ツ』(ハンブルク、タリア劇場)でベルリン演劇祭(ドイツ語圏演劇の年間における“注目すべき10作”)に選出。
タイの現代小説をタイの俳優たちと舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で第27回読売演劇大賞・選考委員特別賞を受賞。能のナラティヴの構造を用いた『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』(KAAT神奈川芸術劇場)で第72回読売文学賞・戯曲・シナリオ賞及び第25回鶴屋南北賞受賞。2021年には『夕鶴』(全国共同制作オペラ)で歌劇の演出を手がけた。
小説家としては、2007年に『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)を刊行。第2回大江健三郎賞受賞。2022年に『ブロッコリーレボリューション』(新潮社)で第35回三島由紀夫賞及び第64回熊日文学賞を受賞。
令和7年(2025年)度より、舞台芸術祭「秋の隕石」のアーティスティック・ディレクター。
「芸術は爆発だ!」と言ったのは岡本太郎。
その意味で、東京芸術劇場は常に爆発していなければならないのだと思います。
実際に建物を吹っ飛ばさなくても、ありとあらゆるものが入り乱れ、交錯する場を作り出すことは出来るかも知れません。
芸術はコントラストのないところには存在し得ません。音が音として認識されるには、静寂との対比があることが前提になりますし、美しさを追求するにしても、それは醜さがないところには存在し得ないというパラドックスに行き当たることになります。
私はクラシック音楽を生業としていますが、よく聞く「敷居が高い」というイメージは、その表の面を見たときの印象なのだと思うのですが、是非コントラストの両面を見ていただきたいと思うのです。
そのためにも、人が集う場所としての東京芸術劇場という存在を今一度考えたいと思うのです。その上で、さまざまな人が交錯する場所から響きが生まれ、それをハーモニーという調和に繋げることが出来ないか、という想いから我々は『交響都市計画』を掲げることにしました。
交響都市の中心を担うべく、これからの東京芸術劇場の爆発にご期待ください!
山田和樹
山田和樹プロフィール
山田和樹(やまだ かずき)音楽部門芸術監督
指揮者。2009年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮し欧州デビュー。2012年~2018年スイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、2016/2017シーズンからモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、2023年4月からバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーを務め、2024年5月には同団音楽監督に就任。2026/2027シーズンよりベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者兼芸術監督に就任予定。日本では、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動している。
サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団等への定期的な客演のほか、近年は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック等にデビュー。教育活動にも熱心で、小澤征爾スイス国際アカデミーに毎年ゲスト・アーティストとして招かれている。また、バーミンガム市交響楽団のアウトリーチ・プログラムにも力を入れている。
東京藝術大学指揮科で松尾葉子・小林研一郎の両氏に師事。2022年にモナコ公国よりシュバリエ文化功労勲章を受章したほか、令和7年(2025年)度芸術選奨文部科学大臣賞など国内外での受賞多数。