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芸劇dance workshop 2020

北尾亘(Baobab)ダンスワークショップ発表公演『東京ディグ/ライズ 2』

メッセージ

木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)

病気につけ災害につけ、今よりももっと“どうにもならないこと”が多かった昔の人々は、折に触れて「不定(ふじょう)」ということを強く噛みしめていたはずだ。一度、事が起これば元に戻ることはない。だから、どうにか不条理な現実と共存できる術を探す。天災や疫病をキャラクター化し、時に神として祀るのも、有為転変の世界を受け入れた上で、それでも生き抜くという覚悟の現れであったのかもしれない。
日本の「マツリ」の根本(ルーツ)は、荒ぶる魂を鎮め、衰弱した魂を活性化させる儀式にあるという。民俗学のほうではこれを「たましずめ」「たまふり」と言うらしいが、ここでいう魂(たま)とは、神々や死者だけを指すのではなく、生きている私たちの魂も含まれる。 先が見えず、殺気立ち、ささくれ、消耗する日々。
北尾さんたちが強い覚悟と細心の注意でもって具現しようとしているあたらしいマツリは、現在の私たちの魂をどう鎮め、どう揺さぶってくれるのだろうか。

山口とも(日本廃品打楽器協会会長)

とんでもない世の中になってしまった。あらゆることを想定して音楽活動をしてきたが、今回のような事態になると自分の無力さを感じる。そんななかで、オンライン・レクチャーという新たなホームでアーティストの魅力をどこまで届けられたか。劇場とアーティストが結託し世界に知ってもらう良いチャンス。さらに『東京ディグ/ライズ2』からの発信に期待したい。アーティストは何が起きても、人々を楽しませるために生き抜いていかなければならない。

大石始(ライター)

東京という場所には多層的な歴史が刻み込まれています。コロナ禍に入って都市の持つ様々な機能が麻痺するなか、その古層に眠るものを揺り動かし、ダンスという身体表現を通じて再構築する『東京ディグ/ライズ2』はとても意義深い試みだと感じます。身体と都市の新たな関係を探る公演になるはずです。

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