多文化共生プログラム
日本語とつながる演劇ワークショップ
演劇などの表現活動を通じて「自分の言葉」を引き出す
東京芸術劇場では、2021年より国籍や言語、文化や習慣などが異なる人々がともに活躍する多文化社会を目指し、様々なプログラムに取り組んでいます。その一環として、地域の日本語教育を担う団体と連携・協力し、演劇や音楽、ダンス等のアーティストが進行役(ファシリテーター)となり、共生社会に向けたワークショップを行っています。
2023年度は、これまで継続的に関わっている「学習院大学わくわくとしま日本語教室」に加え、ビルマ・ミャンマー難民の日本語学習を支える目的で設立された「VEC(Villa Education Center)」とのワークショップを実施しました。- ワークショップの活動概要
2021年~
「学習院大学 わくわくとしま日本語教室」との連携・協力
舞台芸術(演劇・音楽・ダンス等)の強みや、アーティストの創造性・表現力の豊かさを生かして学習できるプログラムを開発することを目的に、①授業で使用されるテキストに沿ったプログラム
②自由なテーマで日本語学習につながるプログラム
③表現活動を通じて参加者同士の交流を生み出すプログラム
の3つの目的に分けて、年2~5回ワークショップを実施。
2023年度の活動- 「学習院大学わくわくとしま日本語教室」(ぐんぐんクラス)
第1回
日時:2023年10月21日(土)9:45~12:15
会場:学習院大学内
ファシリテーター:大石将弘、柏木俊彦、前嶋のの
参加者数:9名
第2回
日時:2023年12月23日(土)9:45~12:15
会場:学習院大学内
ファシリテーター:タカミナオミ、関根好香、鈴木麻美、大石将弘
参加者数:9名
2023年
「VEC(Villa Education Center)」の日本語活動において演劇ワークショップを実施
VECは、ビルマ・ミャンマー難民の日本語学習を支える目的で設立された団体。
学びあいを重視した日本語活動において、演劇の要素を使ったワークショップを行っている。- 「VEC(Villa Education Center)」日本語活動「にほんごで話そう」
第1回
日時:2023年7月2日(日)10:00~12:00
会場:東京芸術劇場ギャラリー2
ファシリテーター:関根好香、タカミナオミ、松岡大
参加者数:21名
第2回
日時:2023年10月1日(日)10:00~12:00
会場:東京芸術劇場リハーサルルームM3
ファシリテーター:柏木俊彦、史桜、前嶋のの
参加者数:18名
- 「学習院大学わくわくとしま日本語教室」(ぐんぐんクラス)
- ワークショップの様子(2023年度)
- VEC
第1回 VECとの初めてのWS。参加者の思い出に残る場面を、言葉を使わず表現することに挑戦した。
第2回 好きな音楽や育った場所、2024年の自分などを各自の言語で文章にし、グループで発表した。写真は、ワークショップ終了後の振り返りの様子
- 学習院大学 わくわくとしま日本語教室
第1回 いろんな国を旅する演劇をつくる」と題して、学習者同士の交流を目的にしたプログラムを実施。
自身にゆかりのある国や地域から連想されるものを絵に描く。第2回 内容:前週(12/16)の日本語教室でアイデア出しを行った「思い出の食べもの」のエピソードを表現した。写真は、グループになって身体で表現するウォーミングアップの様子。
参加ファシリテーター
- VEC
- 参加者の声(アンケートより)
- (原文ママ)
- 始めはすこし緊張していましたが、アイスブレーキイングで少しずつ動くことで、どんどんわくわく楽しい気持ちになり、最後は100%の私を見せることができました!
- いっしょにさんかしでたのしかった
- 演劇は多くの人をつなげる力があるなと思いました。みんなで楽しく場を共有できて嬉しかったです。
- It was nice to get to know the other students today and learn about where they are from.(今日他の生徒たちと知り合い、彼ら/彼女らの出身地について知ることができて嬉しかったです。)
- 그림그리며 연극하는것과 다른 나라의 사람을 알수있었다(絵を描いて、演劇すること、他の国の人たちを知ることができました)
- 最后发表的时候,和伙伴一起用身体来演绎很有意思。像是小剧场的感觉。(ようやく発表された時は、パートナーと一緒に体を張って演じるのが楽しかったです。 ちょっとした劇場みたいな感じです。)とても楽しかったです。ありがとうございます。
- 先生ありがとうございます 話す生活します
- これまでの多文化共生とアートに関するプログラム
- 2023年度
2022年度
2021年度
- 公開レクチャーシリーズ(全3回)アーティストの視点から多文化社会を捉える
- シアター・コーディネーター養成講座《多文化共生・基礎編》
- 多文化共生に向けたアートプロジェクト記録集 PDF
(掲載内容)公開レクチャーシリーズ/日本語教室ワークショップ/劇場ツアー
やさしい日本語 編/シアター・コーディネーター養成講座 多文化共生・基礎編
- お問合せ
- 東京芸術劇場 教育普及担当
03-5391-2116
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協力:学習院大学わくわくとしま日本語教室、VEC(Villa Education Center)