寺山修司(1935-1983)の遺言とも言える最後の演出作品『レミング』(1983)。
寺山没後30年を記念した2013年の舞台(パルコ劇場、他)では、これを松本雄吉と《少年王者舘》の天野天街が上演台本化。《維新派》の演出家として、壮大な野外劇を得意とし、言葉を解体し変拍子のリズムに乗せて再構築する「ヂャンヂャン☆オペラ」という独特の表現を特徴とする松本雄吉が、寺山の美しくシュールな言葉とイメージの連鎖の『レミング』に新解釈で挑み、演劇の可能性に挑戦した、トータルシアターとして唯一無二と言える壮大なスケールの作品で観客を虜にしました。
今回は、その再現に留まらず、さらに上演台本の改訂と新たな演出を加え、新キャストを生かして東京芸術劇場 プレイハウスの空間にふさわしくスケールアップした『レミング~世界の涯まで連れてって~』へと生まれ変わります。どうぞご期待下さい。
- 日程
- 2015年12月06日 (日) ~20日 (日)
- ステージ数
- 17
- 会場
- プレイハウス
- 作・演出
-
作:寺山修司 演出:松本雄吉(維新派)
- 出演
-
溝端淳平 柄本時生 霧矢大夢 麿 赤兒
花井貴佑介 廻 飛呂男 浅野彰一 柳内佑介 金子仁司 ごまのはえ 奈良坂潤紀
岩永徹也 奈良京蔵
占部房子 青葉市子 金子紗里 髙安智実 笹野鈴々音 山口惠子 浅場万矢 秋月三佳
- プロフィール
-
- 寺山修司(てらやま・しゅうじ) 《作》
-
1935年青森生まれ。詩人、劇作家、演出家、映画監督。67年「演劇実験室◉天井棧敷」を設立。世界屈指の前衛劇団として国際的に活躍。代表的舞台に『毛皮マリー』『奴婢訓』『レミング』。映画監督としても『書を捨てよ町へ出よう』『田園に死す』の他、実験映画も次々に発表。83年、47歳で急逝。寺山の死を境に、日本の前衛演劇は終焉したと言われている。パルコ劇場では、77年『中国の不思議な役人』、79年『青ひげ公の城』を自身の作・演出で上演。劇場の歴史を語る上で欠かせない伝説的な公演となった。没後も追悼公演として83年『青森県のせむし男』を上演。『毛皮のマリー』は美輪明宏レパートリーとして繰り返し上演し、観客を魅了し続けている。パルコ劇場開場30周年である2003年には、三上博史主演で『青ひげ公の城』を、2009年には白井晃演出、平幹二朗主演で『中国の不思議な役人』を上演し好評を博した。2013年は、寺山修司没後30年として、演劇、映画、展覧会、出版、放送など多数開催された。
- 松本雄吉(まつもと・ゆうきち) 《演出》
-
1970年に大阪で「日本維新派」(87年に維新派と改名)を結成し、1974年以降の全て作品で脚本・演出を手掛ける。維新派は、主宰の松本を軸として常に「演劇」いう枠では語りきれない演劇的活動を続けてきたことで知られる集団。野外に自らの手で建築する劇場、数々の映画の美術監督として知られる林田裕至による圧倒的な美術、「ヂャンヂャン☆オペラ」と名付けた関西弁のイントネーションを生かしたケチャ音楽ような台詞、インプロヴィゼーションユニット「アルタード・ステイツ」を率いて世界でも評価の高い内橋和久の音楽という、すべての要素をディレクションした前衛的な総合芸術として作品を発表している。1996年大阪府舞台芸術奨励賞、1999年大阪府舞台芸術賞、2002年朝日舞台芸術賞、2004年読売演劇大賞優秀演出家賞、2008年朝日舞台芸術賞 アーティスト賞、2008年芸術選奨文部科学大臣賞、2011年紫綬褒章、2013年大阪市市民表彰を受賞した。最近の演出作品には『MAREBITO』(2013年、岡山・犬島海水浴場、瀬戸内国際芸術祭参加作品)、『石のような水』(2013年、京都・京都芸術劇場春秋座/東京・にしすがも創造舎、演出および美術)、『十九歳のジェイコブ』(2014年、東京・新国立劇場/兵庫・兵庫県立芸術文化センター)、『透視図』(2014年、大阪・中之島GATEサウスピア)などがある。今年は9月19日~27日まで奈良・曽爾村健民運動場にて維新派新作野外劇「トワイライト」を上演する。
インフォメーション
日程
ステージ数
会場
作・演出
作:寺山修司 演出:松本雄吉(維新派)
出演
溝端淳平 柄本時生 霧矢大夢 麿 赤兒
花井貴佑介 廻 飛呂男 浅野彰一 柳内佑介 金子仁司 ごまのはえ 奈良坂潤紀
岩永徹也 奈良京蔵
占部房子 青葉市子 金子紗里 髙安智実 笹野鈴々音 山口惠子 浅場万矢 秋月三佳
プロフィール
- 寺山修司(てらやま・しゅうじ) 《作》
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1935年青森生まれ。詩人、劇作家、演出家、映画監督。67年「演劇実験室◉天井棧敷」を設立。世界屈指の前衛劇団として国際的に活躍。代表的舞台に『毛皮マリー』『奴婢訓』『レミング』。映画監督としても『書を捨てよ町へ出よう』『田園に死す』の他、実験映画も次々に発表。83年、47歳で急逝。寺山の死を境に、日本の前衛演劇は終焉したと言われている。パルコ劇場では、77年『中国の不思議な役人』、79年『青ひげ公の城』を自身の作・演出で上演。劇場の歴史を語る上で欠かせない伝説的な公演となった。没後も追悼公演として83年『青森県のせむし男』を上演。『毛皮のマリー』は美輪明宏レパートリーとして繰り返し上演し、観客を魅了し続けている。パルコ劇場開場30周年である2003年には、三上博史主演で『青ひげ公の城』を、2009年には白井晃演出、平幹二朗主演で『中国の不思議な役人』を上演し好評を博した。2013年は、寺山修司没後30年として、演劇、映画、展覧会、出版、放送など多数開催された。
- 松本雄吉(まつもと・ゆうきち) 《演出》
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1970年に大阪で「日本維新派」(87年に維新派と改名)を結成し、1974年以降の全て作品で脚本・演出を手掛ける。維新派は、主宰の松本を軸として常に「演劇」いう枠では語りきれない演劇的活動を続けてきたことで知られる集団。野外に自らの手で建築する劇場、数々の映画の美術監督として知られる林田裕至による圧倒的な美術、「ヂャンヂャン☆オペラ」と名付けた関西弁のイントネーションを生かしたケチャ音楽ような台詞、インプロヴィゼーションユニット「アルタード・ステイツ」を率いて世界でも評価の高い内橋和久の音楽という、すべての要素をディレクションした前衛的な総合芸術として作品を発表している。1996年大阪府舞台芸術奨励賞、1999年大阪府舞台芸術賞、2002年朝日舞台芸術賞、2004年読売演劇大賞優秀演出家賞、2008年朝日舞台芸術賞 アーティスト賞、2008年芸術選奨文部科学大臣賞、2011年紫綬褒章、2013年大阪市市民表彰を受賞した。最近の演出作品には『MAREBITO』(2013年、岡山・犬島海水浴場、瀬戸内国際芸術祭参加作品)、『石のような水』(2013年、京都・京都芸術劇場春秋座/東京・にしすがも創造舎、演出および美術)、『十九歳のジェイコブ』(2014年、東京・新国立劇場/兵庫・兵庫県立芸術文化センター)、『透視図』(2014年、大阪・中之島GATEサウスピア)などがある。今年は9月19日~27日まで奈良・曽爾村健民運動場にて維新派新作野外劇「トワイライト」を上演する。
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主催:パルコ
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:テラヤマ・ワールド/維新派
企画・制作:パルコ/ポスターハリス・カンパニー
制作:パルコ