どこで生きていたい？ビターテイストな作品を岩井秀人、古舘寛治主演で劇団初演！

『ヒッキー・ソトニデテミターノ』は2012年にパルコプロデュースで上演されました。その後、2015年に韓国で翻訳上演（パク・グニョン演出）を経て今回の劇団公演が実現しました。ひきこもり自立支援団体を取材して書かれた今作は、「ひきこもり」をテーマに、生と死を見つめる、ビターテイストな作品です。

「ひきこもり」だった過去を持つ森田登美男(とみお)（岩井秀人）は、現在、外に出るきっかけを作った黒木香織（チャン・リーメイ）の「出張お姉さん※」のアシスタントをしている。その現場で登美男は、自分とは異なるタイプの二人の「ひきこもり」に出会う。日常的に家族を殴り、暴れているが登美男達の前では極めて細やかな社会性を見せる二十歳の太郎（田村健太郎）。四十歳になるが未だに「他人に道を尋ねられたらどう答えれば良いのか分からないのに、外に出て他者と関わることはできない」と家から出ないでいる和夫（古舘寛治）。黒木と登美男は二人を「一時預かり」として、「ひきこもり」たちの寝泊まりする寮に入れる……