シンフォニックジャズ、それはクラシックとジャズの融合された音楽です。クラシック音楽には譜面という「形」があり、ジャズ音楽には即興という「自由」が あります。そもそも、バッハやモーツァルト、ショパンの「即興曲」そしてガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」に至るまで即興とはクラシック音楽生来のものでしたが、20世紀初頭にクラシック音楽とオーケストラが組織化されて以降、即興のもつ自由はジャズに受け継がれました。(ジョン・ケージのような)偶然性の音楽でさえ、音楽家たちのもつ即興への欲求を満たすことはできませんでした。現在活動する音楽家たちの中で支配的な態度は「書かれていないことは、演奏しない」というものです。ルトスワフスキやグバイドゥーリナの作品で要求される即興においても、そこに書かれていること以上の演奏ができる奏 者が見つかることは稀です。しかし今、即興の波が戻って来ているように見受けられます。多くのオーケストラや現代音楽作品において、若者たちがポピュラー文化の潮流を受け入れ、自身の演奏活動に反映させているのです。クラシック音楽は発展し、生来の即興性が再び注目されています。「自由」と「形」という美しいバランスから形成される、それがシンフォニックジャズです。© John Axelrod 2015
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バーンスタイン/プレリュード、フーガとリフに参加のトルヴェール・クヮルテットの4人から
本公演に対しての意気込みやお客様へのメッセージ
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須川展也(ソプラノ・サクソフォン)
歴史に残るクラシックとジャズの融合したオーケストラ作品をN響の中で演奏できるなんて!
めちゃくちゃ楽しみです。
オーケストラの圧倒的なパワーをお楽しみください!
彦坂眞一郎(アルト・サクソフォン)
長く一緒にやってきた仲間と揃って演奏に参加出来ることが、今から楽しみでなりません。とてもエネルギッシュかつ有機的な時間になると確信しています。
新井靖志(テナー・サクソフォン)
シンフォニックジャズの世界を素晴らしい演奏者、聴衆の皆様と一緒に楽しみたいと思います。
田中靖人(バリトン・サクソフォン)
トルヴェール クヮルテットが揃ってN響で演奏するのは初めてですが、オーケストラの中で融合することはもちろん、いつものトルヴェールらしさを発揮出来るように楽しみたいと思います!
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- 日程
- 2015年07月10日(金) 18:30 開演(ロビー開場 17:30)
- 会場
- コンサートホール
- 曲目
-
バーンスタイン:プレリュード、フーガとリフ
デューク・エリントン:ハーレム組曲
バーンスタイン :ディヴェルティメント
:ファンシー・フリーガーシュウィン:パリのアメリカ人
- 出演
-
指揮:ジョン・アクセルロッド
クラリネット:大島 文子
サクソフォン四重奏:トルヴェール・クヮルテット
(須川 展也、彦坂 眞一郎、新井 靖志、田中 靖人)
管弦楽:NHK交響楽団
- プロフィール
-
- ジョン・アクセルロッド(指揮) John Axelrod, conductor
-
ジョン・アクセルロッドは現代曲を含む幅広いレパートリー、革新的なプログラミング、そしてそのカリスマ性で世界各国のオーケストラから常に共演を望まれている指揮者のひとりである。
ルツェルン交響楽団・歌劇場の音楽監督兼首席指揮者、フランス国立ロワール管弦楽団音楽監督を歴任、現在はミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団首席指揮者を務める。また、2009年から2012年にはウィーン・コンツァルトハウスでのORFウィーン放送交響楽団との映画音楽ガラ・コンサート「ハリウッド・イン・ウィーン」の音楽監督も務めた。
これまでにベルリン放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団、ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、フランス国立リヨン管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニック、フィルハーモニア管弦楽団、ローマ・サンタチェチーリア管弦楽団、トリノRAI国立交響楽団、ロイヤル・ストックホルム管弦楽団、デンマーク国立管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、グルベンキアン管弦楽団、ウィーン放送交響楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、さらにワシントン・ナショナル交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、フィラデルフィア管弦楽団、シカゴ交響楽団、NHK交響楽団、京都市交響楽団、上海交響楽団等、これまでに150以上の世界各地のオーケストラを指揮、度々再招聘されている。
オペラ指揮者としても意欲的な活動を展開、ルツェルン歌劇場での数々のプロダクション、ブレゲンツ音楽祭でのクルシェネクの新作『聖ステファン大聖堂の周りで』に加えて、ロバート・カーセン演出の『キャンディード』でのパリ・シャトレ座、ミラノ・スカラ座、オリヴィエ・ピィ演出の『トリスタンとイゾルデ』でのアンジェ=ナント歌劇場での成功は特筆される。
とりわけ現代作品の紹介には積極的に取り組み、ミシェル・ファン・デル・アー、カリム・アル=ザンド、マルク=アンドレ・ダルバヴィ、アヴネル・ドルマン、パルカル・デュサパン、マイケル・ゴードン、ヴォイチェフ・キラール、ガブリエル・プロコフィエフ、ヴォルフガング・リーム、カイヤ・サーリアホ、マルコ・ストロッパ、ヨルグ・ヴィトマン等の初演を手掛けている。
レコーディングも数多く、グレツキ《悲歌のシンフォニー》、そして最新盤の”Brahms Beloved”(ブラームスの交響曲第2番、クララ・シューマンの歌曲を収録)は特に高い評価を得ている。
アクセルロッドは、1988年ハーヴァード大学を卒業、指揮をレナード・バーンスタインとイリヤ・ムーシンに学んだ。
2015/2016シーズンより、スペイン王立セヴィリア交響楽団芸術監督を務める。
- 大島 文子(クラリネット) Ayako Oshima, Clarinet
-
ソロクラリネット奏者及び室内楽奏者である大島文子(おおしま あやこ)は桐朋学園大学音楽科を卒業後、アメリカ、イーストマン音楽院に留学。その後、第2回日本管打楽器コンクール第2位、第55回日本音楽コンクール第1位、第17回ベオグラード国際コンクール第3位、同時に聴衆と批評家が選ぶベストパフォーマーに贈られる「ゴールデンハープ賞」を受賞。
1989年、カザルスホールでのリサイタルを皮切りに、日本各地で数多くのソロリサイタルを行う他、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団等とコンチェルトを共演する。夫でクラリネット奏者であるチャールズ・ナイディックとともに古楽管楽器アンサンブル「モッツァフィアットMozzafiato」を結成。ソニークラシカルより数多くのCDをリリースする。2011年秋に日本初の女性クラリネットアンサンブル「NYリコリッシュアンサンブ ル」を結成。
現在ニューヨークを拠点とし、世界でも数少ない現代クラリネット及び古楽器クラリネット奏者として、日本、アメリカ、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。
姉の大島直子とリリースした全曲アメリカ人の作曲家によるアルバム「アメリカン・スナップショット」は「レコード芸術」「音楽の友」各誌に取り上げられ、朝日新聞では今月の10枚に選ばれる。また、以前より姉の直子と積極的に取り組んできた「日本の歌」ばかり27曲を集めたCD「十五の心」を、2008年2月、アウローラ・クラシカルよりリリース。言葉を発せられない管楽器で「詩」を奏でることに挑戦した意欲作として、注目を集めている。2011年8月にはチャールズ・ナイディックと共に2本のクラリネットとピアノのための作品集「イル・コンヴェーニョ」をリリースし、好評を博す。
2005年より、毎年夏に北軽井沢において姉直子とミュージックセミナーを開催。また、サイトウ・キネン・フェスティバルにも定期的に参加するなど、多方面に活躍している。
現在、ジュリアード音楽院講師、およびニューヨーク州立パーチェスカレッジ音楽院助教授を務める。
- トルヴェール・クヮルテット(サクソフォン四重奏)
Trouvère Quartet, Saxophone Quartet -
1987年の結成以来同じメンバーで活動。日本のクラシカル・サックス界を常にリードしてきたサックス・ソリスト集団。92年東京国際音楽コンクール第2位、第5回日本吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」受賞。98年にはTV朝日「徹子の部屋」への出演を機にその存在を広く一般にも知られるようになる。2000年にはオランダでの日蘭国交修好400年記念演奏会に招かれ各地で絶賛を浴びた。
2001年発売のCD「マルセル・ミュールに捧ぐ」は、第56回文化庁芸術祭レコード部門で大賞という快挙を遂げた。EMI他から多数CDがリリースされている。最新CDは2014年発売の「With You」(イマジン・ベストコレクション)。
「個性と融合」をコンセプトに、コンサートではサクソフォンのためのクラシカルな作品から、トルヴェールならではのオリジナル編曲までを展開。ボーダレスな活動内容が幅広い層に圧倒的な支持を得続けている。また。その音楽性と驚異的なテクニックによる緊密なアンサンブルが、日本最高峰のサクソフォン・クヮルテットとしての評価は揺るぎないものとしている。
2017年には結成30周年を迎える。世界トップレベルのサクソフォン四重奏団として、今後のますますの活躍が期待されている。
◎須川展也(ソプラノ・サクソフォン)Nobuya Sugawa, Soprano saxophone東京藝術大学卒業。第51回日本音楽コンクール、第1回日本管打楽器コンクール最高位受賞。出光音楽賞、村松賞を受賞。02年NHK連続テレビ小説『さくら』のテーマ曲を演奏。名だたる作曲家の委嘱・献呈作品は、その多くが国際的なサックス・ソロレパートリーとして広まっている。89年から2010年まで東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスターを務めた。最新CDは12年発売の「サキソ・マジック」(イマジン・ベストコレクション)。ヤマハ吹奏楽団常任指揮者、東京藝大招聘教授、京都市立芸大客員教授。使用楽器:YAMAHA YSS-875EXG
◎彦坂眞一郎(アルト・サクソフォン)Shin-ichiro Hikosaka, Alto saxophone東京藝術大学大学院修了。安宅賞受賞。CBSソニー「ザ・ニューアーティスト・オーディション '88」においてFM東京賞、クリスティン・リード賞受賞。99年東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C」出演。上野学園大学准教授。また「裏サックス」、「火星接近」メンバーとしても活動中。最近のCDは、08年発売の新井靖志とのデュオによる「6つのカプリス~2本のサクソフォンのための作品集~」、09年発売のソロCD「明日の方へ」(共にマイスター)。使用楽器:セルマーシリーズⅡGP マウスピース:セルマーS90−180
◎新井靖志(テナー・サクソフォン)Yasushi Arai, Tenor saxophoneコンセルヴァトワール尚美ディプロマ・コース卒業。赤松賞受賞。尚美コンクール管打楽器部門1位、第4回日本管打楽器コンクール2位受賞。2000年にソロCD「ファンタジア」をリリース。また彦坂眞一郎とのデュオによる「6つのカプリス~2本のサクソフォンのための作品集~」(いずれもマイスター)も人気を博している。最新ソロCD「夕べの歌」(フロレスタン)は意欲的な内容で、サクソフォンの新境地を開拓し、高い評価を得ている。使用楽器:ヤナギサワ T-992PGP
◎田中靖人(バリトン・サクソフォン)Yasuto TANAKA, Baritone Sax国立音楽大学卒業、矢田部賞受賞。在学中に第1回日本管打楽器コンクール2位、第4回同コンクール1位受賞。CDは「管楽器ソロ名曲集」(日本コロムビア)の他、「ラプソディ」、「サクソフォビア」(東芝EMI)、「ガーシュイン・カクテル」(佼成出版社)、「モリコーネ・パラダイス」(EMI)をリリース。03年和歌山県より「きのくに芸術新人賞」受賞。現在、愛知県立芸大講師、昭和音楽大講師、東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスター。使用楽器:YAMAHA YBS-62Ⅱ
- NHK交響楽団 NHK Symphony Orchestra, Tokyo
-
NHK交響楽団の歴史は、1926年10月5日にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年に日本放送協会(NHK)の支援を受けることとなり、NHK交響楽団と改称。この間、ドイツからジョセフ・ローゼンストックを専任指揮者として迎え、日本を代表するオーケストラとしての基礎を築いた。演奏活動の根幹となる定期公演は1927年2月20日の第1回予約演奏会に始まり、第2次大戦中も中断することなく続けられた。以来、今日に至るまで、ヘルベルト・フォン・カラヤン、エルネスト・アンセルメ、ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチなど世界一流の指揮者を次々と招聘、また、話題のソリストたちと共演し、歴史的名演を残している。
近年NHK交響楽団は、年間54回の定期公演をはじめ、全国各地で約120回のコンサートを開き、その演奏は、NHKのテレビ、FM放送で日本全国に放送されるとともに、国際放送を通じて欧米やアジアにも紹介されている。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演するなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。 現在N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、名誉客演指揮者アンドレ・プレヴィン、正指揮者 外山雄三、尾高忠明。2015年9月から、パーヴォ・ヤルヴィを首席指揮者として迎える。
日程
会場
曲目
バーンスタイン:プレリュード、フーガとリフ
デューク・エリントン:ハーレム組曲
バーンスタイン :ディヴェルティメント
:ファンシー・フリー
ガーシュウィン:パリのアメリカ人
出演
指揮:ジョン・アクセルロッド
クラリネット:大島 文子
サクソフォン四重奏:トルヴェール・クヮルテット
(須川 展也、彦坂 眞一郎、新井 靖志、田中 靖人)
管弦楽:NHK交響楽団
プロフィール
- ジョン・アクセルロッド(指揮) John Axelrod, conductor
-
ジョン・アクセルロッドは現代曲を含む幅広いレパートリー、革新的なプログラミング、そしてそのカリスマ性で世界各国のオーケストラから常に共演を望まれている指揮者のひとりである。
ルツェルン交響楽団・歌劇場の音楽監督兼首席指揮者、フランス国立ロワール管弦楽団音楽監督を歴任、現在はミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団首席指揮者を務める。また、2009年から2012年にはウィーン・コンツァルトハウスでのORFウィーン放送交響楽団との映画音楽ガラ・コンサート「ハリウッド・イン・ウィーン」の音楽監督も務めた。
これまでにベルリン放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団、ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、フランス国立リヨン管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニック、フィルハーモニア管弦楽団、ローマ・サンタチェチーリア管弦楽団、トリノRAI国立交響楽団、ロイヤル・ストックホルム管弦楽団、デンマーク国立管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、グルベンキアン管弦楽団、ウィーン放送交響楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、さらにワシントン・ナショナル交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、フィラデルフィア管弦楽団、シカゴ交響楽団、NHK交響楽団、京都市交響楽団、上海交響楽団等、これまでに150以上の世界各地のオーケストラを指揮、度々再招聘されている。
オペラ指揮者としても意欲的な活動を展開、ルツェルン歌劇場での数々のプロダクション、ブレゲンツ音楽祭でのクルシェネクの新作『聖ステファン大聖堂の周りで』に加えて、ロバート・カーセン演出の『キャンディード』でのパリ・シャトレ座、ミラノ・スカラ座、オリヴィエ・ピィ演出の『トリスタンとイゾルデ』でのアンジェ=ナント歌劇場での成功は特筆される。
とりわけ現代作品の紹介には積極的に取り組み、ミシェル・ファン・デル・アー、カリム・アル=ザンド、マルク=アンドレ・ダルバヴィ、アヴネル・ドルマン、パルカル・デュサパン、マイケル・ゴードン、ヴォイチェフ・キラール、ガブリエル・プロコフィエフ、ヴォルフガング・リーム、カイヤ・サーリアホ、マルコ・ストロッパ、ヨルグ・ヴィトマン等の初演を手掛けている。
レコーディングも数多く、グレツキ《悲歌のシンフォニー》、そして最新盤の”Brahms Beloved”(ブラームスの交響曲第2番、クララ・シューマンの歌曲を収録)は特に高い評価を得ている。
アクセルロッドは、1988年ハーヴァード大学を卒業、指揮をレナード・バーンスタインとイリヤ・ムーシンに学んだ。
2015/2016シーズンより、スペイン王立セヴィリア交響楽団芸術監督を務める。
- 大島 文子(クラリネット) Ayako Oshima, Clarinet
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ソロクラリネット奏者及び室内楽奏者である大島文子(おおしま あやこ)は桐朋学園大学音楽科を卒業後、アメリカ、イーストマン音楽院に留学。その後、第2回日本管打楽器コンクール第2位、第55回日本音楽コンクール第1位、第17回ベオグラード国際コンクール第3位、同時に聴衆と批評家が選ぶベストパフォーマーに贈られる「ゴールデンハープ賞」を受賞。
1989年、カザルスホールでのリサイタルを皮切りに、日本各地で数多くのソロリサイタルを行う他、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団等とコンチェルトを共演する。夫でクラリネット奏者であるチャールズ・ナイディックとともに古楽管楽器アンサンブル「モッツァフィアットMozzafiato」を結成。ソニークラシカルより数多くのCDをリリースする。2011年秋に日本初の女性クラリネットアンサンブル「NYリコリッシュアンサンブ ル」を結成。
現在ニューヨークを拠点とし、世界でも数少ない現代クラリネット及び古楽器クラリネット奏者として、日本、アメリカ、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。
姉の大島直子とリリースした全曲アメリカ人の作曲家によるアルバム「アメリカン・スナップショット」は「レコード芸術」「音楽の友」各誌に取り上げられ、朝日新聞では今月の10枚に選ばれる。また、以前より姉の直子と積極的に取り組んできた「日本の歌」ばかり27曲を集めたCD「十五の心」を、2008年2月、アウローラ・クラシカルよりリリース。言葉を発せられない管楽器で「詩」を奏でることに挑戦した意欲作として、注目を集めている。2011年8月にはチャールズ・ナイディックと共に2本のクラリネットとピアノのための作品集「イル・コンヴェーニョ」をリリースし、好評を博す。
2005年より、毎年夏に北軽井沢において姉直子とミュージックセミナーを開催。また、サイトウ・キネン・フェスティバルにも定期的に参加するなど、多方面に活躍している。
現在、ジュリアード音楽院講師、およびニューヨーク州立パーチェスカレッジ音楽院助教授を務める。
- トルヴェール・クヮルテット(サクソフォン四重奏)
Trouvère Quartet, Saxophone Quartet -
1987年の結成以来同じメンバーで活動。日本のクラシカル・サックス界を常にリードしてきたサックス・ソリスト集団。92年東京国際音楽コンクール第2位、第5回日本吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」受賞。98年にはTV朝日「徹子の部屋」への出演を機にその存在を広く一般にも知られるようになる。2000年にはオランダでの日蘭国交修好400年記念演奏会に招かれ各地で絶賛を浴びた。
2001年発売のCD「マルセル・ミュールに捧ぐ」は、第56回文化庁芸術祭レコード部門で大賞という快挙を遂げた。EMI他から多数CDがリリースされている。最新CDは2014年発売の「With You」(イマジン・ベストコレクション)。
「個性と融合」をコンセプトに、コンサートではサクソフォンのためのクラシカルな作品から、トルヴェールならではのオリジナル編曲までを展開。ボーダレスな活動内容が幅広い層に圧倒的な支持を得続けている。また。その音楽性と驚異的なテクニックによる緊密なアンサンブルが、日本最高峰のサクソフォン・クヮルテットとしての評価は揺るぎないものとしている。
2017年には結成30周年を迎える。世界トップレベルのサクソフォン四重奏団として、今後のますますの活躍が期待されている。
◎須川展也(ソプラノ・サクソフォン)Nobuya Sugawa, Soprano saxophone東京藝術大学卒業。第51回日本音楽コンクール、第1回日本管打楽器コンクール最高位受賞。出光音楽賞、村松賞を受賞。02年NHK連続テレビ小説『さくら』のテーマ曲を演奏。名だたる作曲家の委嘱・献呈作品は、その多くが国際的なサックス・ソロレパートリーとして広まっている。89年から2010年まで東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスターを務めた。最新CDは12年発売の「サキソ・マジック」(イマジン・ベストコレクション)。ヤマハ吹奏楽団常任指揮者、東京藝大招聘教授、京都市立芸大客員教授。使用楽器:YAMAHA YSS-875EXG
◎彦坂眞一郎(アルト・サクソフォン)Shin-ichiro Hikosaka, Alto saxophone東京藝術大学大学院修了。安宅賞受賞。CBSソニー「ザ・ニューアーティスト・オーディション '88」においてFM東京賞、クリスティン・リード賞受賞。99年東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C」出演。上野学園大学准教授。また「裏サックス」、「火星接近」メンバーとしても活動中。最近のCDは、08年発売の新井靖志とのデュオによる「6つのカプリス~2本のサクソフォンのための作品集~」、09年発売のソロCD「明日の方へ」(共にマイスター)。使用楽器:セルマーシリーズⅡGP マウスピース:セルマーS90−180
◎新井靖志(テナー・サクソフォン)Yasushi Arai, Tenor saxophoneコンセルヴァトワール尚美ディプロマ・コース卒業。赤松賞受賞。尚美コンクール管打楽器部門1位、第4回日本管打楽器コンクール2位受賞。2000年にソロCD「ファンタジア」をリリース。また彦坂眞一郎とのデュオによる「6つのカプリス~2本のサクソフォンのための作品集~」(いずれもマイスター)も人気を博している。最新ソロCD「夕べの歌」(フロレスタン)は意欲的な内容で、サクソフォンの新境地を開拓し、高い評価を得ている。使用楽器:ヤナギサワ T-992PGP
◎田中靖人(バリトン・サクソフォン)Yasuto TANAKA, Baritone Sax国立音楽大学卒業、矢田部賞受賞。在学中に第1回日本管打楽器コンクール2位、第4回同コンクール1位受賞。CDは「管楽器ソロ名曲集」(日本コロムビア)の他、「ラプソディ」、「サクソフォビア」(東芝EMI)、「ガーシュイン・カクテル」(佼成出版社)、「モリコーネ・パラダイス」(EMI)をリリース。03年和歌山県より「きのくに芸術新人賞」受賞。現在、愛知県立芸大講師、昭和音楽大講師、東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスター。使用楽器:YAMAHA YBS-62Ⅱ
- NHK交響楽団 NHK Symphony Orchestra, Tokyo
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NHK交響楽団の歴史は、1926年10月5日にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年に日本放送協会(NHK)の支援を受けることとなり、NHK交響楽団と改称。この間、ドイツからジョセフ・ローゼンストックを専任指揮者として迎え、日本を代表するオーケストラとしての基礎を築いた。演奏活動の根幹となる定期公演は1927年2月20日の第1回予約演奏会に始まり、第2次大戦中も中断することなく続けられた。以来、今日に至るまで、ヘルベルト・フォン・カラヤン、エルネスト・アンセルメ、ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチなど世界一流の指揮者を次々と招聘、また、話題のソリストたちと共演し、歴史的名演を残している。
近年NHK交響楽団は、年間54回の定期公演をはじめ、全国各地で約120回のコンサートを開き、その演奏は、NHKのテレビ、FM放送で日本全国に放送されるとともに、国際放送を通じて欧米やアジアにも紹介されている。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演するなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。 現在N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、名誉客演指揮者アンドレ・プレヴィン、正指揮者 外山雄三、尾高忠明。2015年9月から、パーヴォ・ヤルヴィを首席指揮者として迎える。
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主催:東京芸術劇場 (公益財団法人東京都歴史文化財団)
後援:米国大使館
協力:サントリーホールディングス株式会社