故シノーポリ&フィルハーモニア管による1990年オープニングシリーズでのマーラーツィクルスを初め、2012年リニューアル時にはインバル&都響によるマーラーツィクルスなど、折にふれマーラーの大編成交響曲に相応しい音響と規模を有したコンサートホールとして当劇場は認識されている。
今シーズンは、昨年10月、大きな話題となったマーラー”千人”で国内外から著名ソリストを集め、史上初となる首都圏音楽大学の合同コーラスを結成するなどキャスティングでも余念ないばかりか、当コンサートホールの音響性能、構造を熟知したマエストロ、井上道義が読売日本交響楽団を指揮し、続編として交響曲第3番を取り上げる。
ソリストには、昨年に引き続き、井上が全幅の信頼を寄せる、池田香織をキャスティング。コーラスは首都圏音楽大学による選抜メンバー(昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、桐朋学園大学)及び、児童コーラスとして我が国随一の実力を誇る東京FM少年合唱団によるコーラスを編成。
当劇場の音響性能に相応しい"正統"のマーラー"3番"が公演決定!
- 6日のマーラー3番演奏会における、今までのマーラーとの違い
-
・1楽章が騒々しくない
・2、3楽章はゆったりとして田舎風な鄙びた時間が流れ……
・アルトソロは、若い男の叫びとして感じられる。
・子供と天使のコーラスも幻想的な非現実的な妄想の世界を見え隠れするように演奏される。
・終楽章は、清潔感あるスピードで進む。
我々、現代に生きる人間は、後に創作する5番のアダージェットや9番の終楽章を今日知っているが、次世代の我々が先回りして知ったのとは異なる、手探りの実験音楽として“現代音楽”が演奏される。
井上道義
- 日程
- 2019年12月06日(金) 19:00 開演(ロビー開場18:00)
- 会場
- コンサートホール
- 曲目
- マーラー/交響曲第3番 ニ短調
- 出演
-
指揮:井上道義
アルト:池田香織コーラス:首都圏音楽大学合同コーラス
(合唱指導:池田香織)
児童コーラス:TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
- プロフィール
-
- 井上道義/指揮 Michiyoshi Inoue: Conductor
-
©Mieko Urisaka
1946年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。1971年グィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝。ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。2007年、ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクトを企画立案、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。(2017年2月、同プロジェクトを収録した「ショスタコーヴィチ交響曲全集 at日比谷公会堂」CD・BOXをリリース。)2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げる。2015年、全国共同制作オペラ「フィガロの結婚」(野田秀樹演出)を総監督として指揮し10都市14公演の巡回公演を大成功へと導いた。2017年7月、大阪国際フェスティバルにて「バーンスタイン:ミサ」を自身23年ぶりに総監督(演出・指揮)として率い、壮大で唯一無二な舞台を作り上げたと各方面にて非常に高い評価を受けた。2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」をトリプル受賞。自宅にアヒルを飼っている。
オフィシャルサイト http://www.michiyoshi-inoue.com/
- 池田香織/アルト Kaori Ikeda: Alt
-
©井村重人
慶応義塾大学法学部卒業。二期会オペラスタジオ修了。『セビリャの理髪師』ロジーナでオペラデビュー。その後も、新国立劇場鑑賞教室『蝶々夫人』スズキなど数々の舞台に出演。特にワーグナー作品においては新国立劇場『ラインの黄金』ヴェルグンデ、『神々の黄昏』第2のノルン、ヴェルグンデ、東京二期会『トリスタンとイゾルデ』(ライプツィヒ歌劇場との提携公演)イゾルデ、ワーグナー生誕200年記念コンサート(日本ワーグナー協会主催、飯守泰次郎指揮)に出演。コンサートに於いてもオーケストラとの共演も多く、読売日響定期歌劇『運命』(ヤナーチェク作曲、日本初演/G.アルブレヒト指揮)、「ミサ・ソレムニス」、マーラー交響曲第2番「復活」、モーツァルト「ミサ曲ハ短調」「レクイエム」、都響マーラー「交響曲第3番」(E.インバル指揮)のほか、2017年「NHKニューイヤーオペラコンサート」での《愛の死》の歌唱で絶賛されたことは記憶に新しい。近年ではびわ湖ホール『死の都』ブリギッタ、『オテロ』エミーリア、<びわ湖リング>『ラインの黄金』エルダに続き、本年は『ワルキューレ』ブリュンヒルデに出演。オペラ界を担う逸材として注目を集めている。二期会会員
- 読売日本交響楽団 Yomiuri Nippon Symphony Orchestra
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日程
会場
曲目
出演
指揮:井上道義
アルト:池田香織
コーラス:首都圏音楽大学合同コーラス
(合唱指導:池田香織)
児童コーラス:TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
プロフィール
- 井上道義/指揮 Michiyoshi Inoue: Conductor
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©Mieko Urisaka
1946年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。1971年グィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝。ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。2007年、ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクトを企画立案、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。(2017年2月、同プロジェクトを収録した「ショスタコーヴィチ交響曲全集 at日比谷公会堂」CD・BOXをリリース。)2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げる。2015年、全国共同制作オペラ「フィガロの結婚」(野田秀樹演出)を総監督として指揮し10都市14公演の巡回公演を大成功へと導いた。2017年7月、大阪国際フェスティバルにて「バーンスタイン:ミサ」を自身23年ぶりに総監督(演出・指揮)として率い、壮大で唯一無二な舞台を作り上げたと各方面にて非常に高い評価を受けた。2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」をトリプル受賞。自宅にアヒルを飼っている。
オフィシャルサイト http://www.michiyoshi-inoue.com/
- 池田香織/アルト Kaori Ikeda: Alt
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©井村重人
慶応義塾大学法学部卒業。二期会オペラスタジオ修了。『セビリャの理髪師』ロジーナでオペラデビュー。その後も、新国立劇場鑑賞教室『蝶々夫人』スズキなど数々の舞台に出演。特にワーグナー作品においては新国立劇場『ラインの黄金』ヴェルグンデ、『神々の黄昏』第2のノルン、ヴェルグンデ、東京二期会『トリスタンとイゾルデ』(ライプツィヒ歌劇場との提携公演)イゾルデ、ワーグナー生誕200年記念コンサート(日本ワーグナー協会主催、飯守泰次郎指揮)に出演。コンサートに於いてもオーケストラとの共演も多く、読売日響定期歌劇『運命』(ヤナーチェク作曲、日本初演/G.アルブレヒト指揮)、「ミサ・ソレムニス」、マーラー交響曲第2番「復活」、モーツァルト「ミサ曲ハ短調」「レクイエム」、都響マーラー「交響曲第3番」(E.インバル指揮)のほか、2017年「NHKニューイヤーオペラコンサート」での《愛の死》の歌唱で絶賛されたことは記憶に新しい。近年ではびわ湖ホール『死の都』ブリギッタ、『オテロ』エミーリア、<びわ湖リング>『ラインの黄金』エルダに続き、本年は『ワルキューレ』ブリュンヒルデに出演。オペラ界を担う逸材として注目を集めている。二期会会員
- 読売日本交響楽団 Yomiuri Nippon Symphony Orchestra
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主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
事業提携:読売日本交響楽団
助成:
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|
独立行政法人日本芸術文化振興会