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東京芸術劇場30周年記念公演 東京芸術劇場シアターオペラvol.14

モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~(再演)
全4幕(日本語字幕付・原語&日本語上演)

モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~(再演)

衝撃の初演から5年、オペラ界の”黒船”が再びやってくる!
野田版『フィガロの結婚』~庭師は見た!~待望の再演決定!

2015年、前代未聞のアプローチをした『フィガロ』が産声を上げた。井上道義総監督・指揮、野田秀樹演出による全く新しい『フィガロ』の誕生である。コンテ(伯爵)、コンテッサ(伯爵夫人)、ケルビーノが外国から日本にやってきて、フィガロが日本語でアリアを歌い始める1幕冒頭……オペラファンの度肝を抜いた衝撃の初演から5年、オペラ界の”黒船”が再びやってくる!
コンテ(伯爵)は、全国共同制作オペラ『ドンジョヴァンニ』でタイトルロールを務めたヴィタリ・ユシュマノフが再登場。コンテッサ(伯爵夫人)は、ベルリンを拠点にオペラ、演劇、TVドラマ(ドイツ)などマルチに活躍するドルニオク綾乃が務める。ケルビーノは、進境著しい若手カウンターテナーの村松稔之が当シリーズ初登場。フィガロ、スザンナは前回同様、大山大輔、小林沙羅が再登場。野田版『フィガロ』の申し子ともいえる庭師”アントニ男”は前回に引き続き、演技のみならず百戦錬磨のオペラ歌手と渡り合う重唱を聴かせる廣川三憲が務める。
充実の新メンバーを迎え、野田版『フィガロの結婚』~庭師は見た!~がコロナ禍を乗り越え、いよいよ待望の再演決定!

東京芸術劇場では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を講じたうえで、本公演を開催いたします。
チケットご購入の際は、必ず当劇場WEBサイト内の【東京芸術劇場における新型コロナウイルス感染症対策とご来館される皆さまへのお願い】をご確認ください。

37.5℃以上の発熱がある方や、体調不良が認められる方等は、当日ご入場をお断りする場合がございますので、予めご了承ください。

【出演者変更のお知らせ】(2020年8月17日)

招聘を予定しておりましたアルマヴィーヴァ伯爵:ペーター・ボーディング、アルマヴィーヴァ伯爵夫人:アンナ・クライニコヴァ、ケルビーノ:ミハウ・スワヴェツキ(カウンターテナー)は、政府による新型コロナウイルスの感染症に係る入国制限措置により来日の見通しが立たないことから、下記の通り出演者を変更し、実施することとなりました。

アルマヴィーヴァ伯爵:ペーター・ボーディング → ヴィタリ・ユシュマノフ
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:アンナ・クライニコヴァ → ドルニオク綾乃
ケルビーノ:ミハウ・スワヴェツキ(カウンターテナー) → 村松稔之

【追記】(2020年9月11日)

今回の入国制限でスケジュール全体にわたる大幅な見直しが発生した影響により、11月1日(日)東京公演での下記出演者変更をいたします。

フィガ郎:寺田功治 → 大山大輔

何卒ご理解・ご了承の上、ご来場くださいますようお願い申し上げます。
日程
2020年10月30日 (金) 18:30開演
2020年11月01日 (日) 14:00開演
ステージ数
2
会場
コンサートホール
曲目
モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』
指揮・総監督
井上道義
演出
野田秀樹
出演

アルマヴィーヴァ伯爵:ヴィタリ・ユシュマノフ
伯爵夫人:ドルニオク綾乃
スザ女(スザンナ):小林沙羅
フィガ郎(フィガロ):大山大輔
ケルビーノ:村松稔之
マルチェ里奈(マルチェリーナ):森山京子
バルト郎(バルトロ):三戸大久
走り男(バジリオ):黒田大介
狂っちゃ男(ドン・クルツィオ):三浦大喜
バルバ里奈(バルバリーナ):コロンえりか
庭師アントニ男(アントニオ):廣川三憲
花娘:藤井玲南、中川郁文

声楽アンサンブル:藤井玲南 中川郁文 増田弓 鳥谷尚子 新後閑大介 平本英一 
東玄彦 長谷川公

演劇アンサンブル:上村聡 川原田樹 菊沢将憲 近藤彩香 佐々木富貴子 末冨真由 
花島令 的場祐太

合唱:ザ・オペラ・クワイア
管弦楽:ザ・オペラ・バンド

プロフィール
指揮・総監督:井上道義

© Mieko Urisaka

1946年東京生まれ。1971年グィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝。ニュージーランド国立響首席客演指揮者、新日フィル音楽監督、京響音楽監督兼常任指揮者、大阪フィル首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。2007年、ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクトを企画立案、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。(2017年「ショスタコーヴィチ交響曲全集 at日比谷公会堂」CD・BOXをリリース。)2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げ2015年、全国共同制作オペラ『フィガロの結婚~庭師は見た!~』(野田秀樹演出)を総監督として指揮し10都市14公演の巡回公演を大成功へと導いた。2017年7月、大阪国際フェスティバルにて『バーンスタイン:ミサ』を自身23年ぶりに総監督(演出・指揮)として率い、壮大で唯一無二な舞台を作り上げたと各方面にて非常に高い評価を受けた。2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」をトリプル受賞。


メッセージ

野田秀樹さんにこのオペラを演出していただくことは僕の長年の夢だった。 彼は、『マクベス』での経験からか「オペラは金輪際やらない!」と公言していたので本当に口説きは大変だった。その苦労のために俺は癌になったと言うのは全く悪い冗談だが・・・。

しかし2015年全国14公演は今思い出すにもチャレンジングな、生きていて良かった経験だった。彼の演出法がワークショップを繰り返し、そこからアイディアをまとめ上げる方法だと知らなかったが、自作台本を演出してきた作家とすれば、それ故、真に誰にも出来ない多角的なあの舞台が出来上がった。6年経った!またやる! 現場で何が起こるか聴いてくれ、見てくれ。今は今しか無いのだ。

演出:野田秀樹

劇作家・演出家・役者。東京芸術劇場芸術監督、多摩美術大学教授。92年に「劇団 夢の遊眠社」を解散後、ロンドンへ留学。帰国後の93年に演劇企画製作会社「NODA・MAP」を設立。以来『キル』『赤鬼』『パンドラの鐘』『THE BEE』『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫』『贋作 桜の森の満開の下』など話題作を次々と発表。2019年10月より、新作『Q:A Night At The Kabuki』を上演し大きな話題と高い評価を得て、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。2015年よりブラジル、日本各地で、国内外の多種多様な表現者達と新たな幻想的な表現を創出する文化サーカス「東京キャラバン」の総監修を務め、2020年1月には「東京キャラバン in 北海道」でパフォーマンスを展開。海外の俳優やスタッフと共同制作され、2017年のワールドツアーでも大きな反響を呼んだ、英語劇『One Green Bottle』が2020年2月3月と台湾、ニューヨーク公演を行い、反響を呼ぶなど、世界を駆け巡り、意欲的に活動を展開している。


メッセージ

5年前に全国10箇所を回ったこの「フィガロの結婚」は、熊本で千秋楽を迎えた。終演後、ライトアップされていた熊本城を見ながら、私は、このまま終わるには惜しいオペラだ、再演を熊本城に誓った。それから半年後、地震で熊本城の天守閣の瓦や石垣が崩れていく映像をいたたまれない気持ちで見た。 今年、その天守閣が再び人々の前に姿を見せたそうだ。その時を同じくして、この「フィガロの結婚」が人々の前に、天守閣さながら姿を現すことができることに至福の喜びを感じる。

私は、このコロナ禍で人の心と生活が、当たり前のように崩れている事を憂慮している。 当たり前のように「マスク」をして、当たり前のように「新しい生活様式」などと口走っている。いつの日か、そんなことが「当たり前ではない」ということが「当たり前」になる暮らしに一刻も早く戻りたい。それは、ほとんどの人々が同じ思いだろう。劇場もまだまだ、本来の劇場の姿には程遠い。この「フィガロの結婚」が少しでも「当たり前」に戻っていく先駆けとなればと切に願う。その願いが、この「フィガロの結婚」の歌手たちの「肉声」にのって、演者たちの「肉体」に宿って、マスクで埋め尽くされた客席に届くと信じている。私たちは、生の肉体を、肉声を、人々の前に届けてこそ、「舞台を生業(なりわい)とする者」と言える。それが私たちの「当たり前」なのである。

アルマヴィーヴァ伯爵:ヴィタリ・ユシュマノフ

© Masaaki Hiraga

サンクトペテルブルク(ロシア)生まれ。ライプツィヒ音楽演劇大学(ドイツ)を卒業。
2015年春より日本に拠点を移し、『歌の翼に』、『Parole d’amore』、『「ありがとう」を風にのせて〜』をCDリリース。
これまでに、びわ湖ホールオペラ「ラインの黄金」、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」、「東京・春・音楽祭」、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の主役で全国4公演、「ららら♪クラシックコンサート」、BS テレ東「ワタシが日本に住む理由」などに出演。
2020年戸ノ下達也作「ヴィタリ~人生って不思議なものですね~」本(ハンナ)出版。
2021年4月、新国立劇場のストラヴィンスキー、歌劇『夜鳴きうぐいす』に出演予定。
日本トスティ歌曲コンクール2015第1位及び特別賞、第14回東京音楽コンクール声楽部門第2位、第52回日伊声楽コンコルソ第1位及び最優秀歌曲賞受賞。

伯爵夫人:ドルニオク綾乃

© Kentaro Minami

ドイツ人の父と日本人の母を持つ。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒。その後、パリ地方音楽院声楽科で声楽を学び、オペラ歌手としての活動を開始。
2018年からアクターズスペースベルリンにてマイズナーテクニック演技を学ぶ。
東京シアタープロジェクト公演「かもめ」、UCJF 劇場(フランス)『愛の妙薬』(アディーナ)、ベートーヴェン・イースター・フェスティバル(ポーランド)、サンタニ音楽祭(スペイン)等ヨーロッパでオペラガラコンサートに出演している。2019 年、SWR シュヴェツィンゲン音楽祭(ドイツ)『Der Fall Babel』で主演を務めた。
日本では、草津国際夏期音楽アカデミーフェスティバルにてサティ音楽喜劇『メドューサの罠』(フリゼット)で出演した他、ミュージカル『ソーォス!』リンダ役 (演出:田尾下 哲)に出演。2018 年にはラザレフ指揮、日フィル定期、ストラヴィンスキー『ペルセフォーヌ』(日本初演)においてペルセフォーヌ役を務めた。

スザ女(スザンナ):小林沙羅

© Hikaru.☆

東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。
2006年に『バスティアンとバスティエンヌ』バスティエンヌ(井上道義指揮)でデビュー後、東京芸術劇場シアターオペラシリーズ2008年『イリス』芸者、2009年『トゥーランドット』リュー、2014年『こうもり』アデーレ、2015年『メリーウィドウ』ヴァランシエンヌ、2015年5月から11月にかけて野田秀樹演出×井上道義指揮、オペラ『フィガロの結婚』でスザ女(スザンナ)役を10都市14公演で務め、その高い演技力と安定した歌唱力により日本各地で成功をおさめた。2017年には『カルメン』ミカエラ役で藤原歌劇団への初出演を果たした。その他、多くのオーケストラと共演を重ねている。
海外では、2012年ブルガリア国立歌劇場『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ役で欧州デビュー、同歌劇場『愛の妙薬』プレミエ公演にアディーナ役で出演、オペレッタ「オスカーシュトラウス声楽コンクール」2位を受賞等、海外へも活動の幅を広げている。
2014年デビューCDアルバム「花のしらべ」をリリース。2016年にはセカンドアルバムとなる「この世でいちばん優しい歌」をリリース。2017年、第27回出光音楽賞受賞。

フィガ郎(フィガロ):大山大輔

© Yoshinobu Fukaya

東京藝術大学首席卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。
2008年に兵庫県立芸術文化センター『メリー・ウィドウ』のダニロ役で鮮烈なデビューを飾って以降、多くのオペラ上演で活躍。
特に“井上道義×野田秀樹”による『フィガロの結婚』フィガ郎や、手塚治虫原作・宮川彬良作曲 歌劇『ブラック・ジャック』タイトルロール、異彩を放つシアターピース、バーンスタイン『ミサ』でのセレブラント等、独自性の強い作品での主役として圧倒的な存在感を示している。
また古楽や宗教曲においてもコンサート・ソリストを務める他、役者として演劇作品にも多数出演。劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』ではタイトルロールとして客演するなど幅広い活躍を見せており、その多彩な経験と独自の表現力から、台本執筆、MC・ナレーション、歌唱・演技指導にも定評がある。
洗足学園音楽大学ミュージカル・声楽コース講師、カクシンハン・スタジオ(演劇研修所)講師。

ケルビーノ:村松稔之

京都市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院修士課程独唱科を首席にて修了。その後渡伊、G.カンテッリ音楽院古楽声楽科にて研鑽を積む。第20回ABC新人オーディション最優秀音楽賞、第24回青山音楽賞新人賞、第13回東京音楽コンクール第3位等受賞。2017年度野村財団奨学生、2019年度京都市芸術文化特別奨励者。声楽を藤花優子、伊原直子、寺谷千枝子、R.バルコーニの各氏に師事。藝大フィル、大阪交響楽団、大阪フィル、山形フィル、新日本フィル等と共演。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」やABC放送にて大阪フィルとの共演などテレビ、ラジオに出演。2017年10月の三枝成彰喜劇「狂おしき真夏の一日」(ユウキ)では各紙面にて好評を博す。またLFJ音楽祭にて現代歌曲を取り入れた選曲を歌うなどカウンターテナーとして古楽から現代音楽まで幅広いレパートリー作りに取り組んでいる。来春、エアフルト歌劇場(ドイツ)でのデビューが決まっている。

マルチェ里奈(マルチェリーナ):森山京子

国立音楽大学卒業。『カルメン』のタイトルロール、イタリアベルカントオペラをレパートリーとする。近年はドイツ、ロシア、チェコなどの現代オペラにも挑戦、好評を得ている。1993年文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノに留学。ドイツ・ライプチィッヒ歌劇場と1994/95年、1995/96年のシーズン契約。イタリア・ベルガモドニゼッティ歌劇場、ルーマニア国立歌劇場出演。新国立劇場公演、藤原歌劇団公演、日本オペラ協会公演、びわ湖ホールプロデュースオペラ、東京室内歌劇場公演などに出演多数。他NHKニューイヤーオペラコンサート、NHKFM、2015年井上道義指揮、野田秀樹演出『フィガロの結婚~庭師は見た~』(全国10都市公演)に出演。2018年4月新国立劇場開場20周年記念特別公演『AIDA』アムネリス役代役として急きょ出演。新国立劇場2019/20年プレミエ公演『エフゲニーオネーギン』出演。東京芸術劇場シアターオペラには、2019年度全国共同制作オペラ『ラ・トラヴィアータ』アンニーナ役に続いて出演。藤原歌劇団団員。日本演奏連盟会員。

走り男(バジリオ):黒田大介

日本大学藝術学部卒業、同大学院修了。ドイツ国立ヴュルツブルク音楽大学大学院を修了。
文化庁在外研修員としてドイツへ留学。ドイツ国内に於いて数多くの演奏会に出演した他、『オルフェオ』『魔笛』『イポリートとアリシー』等のオペラに出演。国内ではサントリーホール、新国立劇場、びわ湖ホール、日生劇場等の主催オペラ公演へ出演。また、「メサイア」「ミサ・ソレムニス」「第九」「戴冠ミサ」「ハ短調ミサ」「レクイエム」「マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)』(日本初演)等の宗教曲のソロを務める。
古楽アンサンブル「アントネッロ」との共演も多く、演奏会の他、オペラシリーズ全てに出演し『オルフェオ』ではタイトルロールを務め、『エウリディーチェ』(日本初演)でも高評価を得る。
第14回日本モーツァルト音楽コンクール奨励賞受賞。日本声楽アカデミー会員。山形県天童市ふるさと大使。

バルト郎(バルトロ):三戸大久

© 小山田邦哉

青森市出身。武蔵野音楽大学卒業。第46回日伊声楽コンコルソ第3位受賞。第40回イタリア声楽コンコルソ・シエナ部門金賞受賞。第9回藤沢オペラコンクール奨励賞受賞。平成25年度文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンにて研鑽を積む。
近年では、東京二期会公演『蝶々夫人』ボンゾ、『フィガロの結婚』バルトロ(宮本亞門演出)『オテロ』ロドヴィーコ、『こうもり』フランク(白井晃演出)、『天国と地獄』ジュピター(鵜山仁演出)、新国立劇場『沈黙』井上筑後守(宮田慶子演出)、神奈川県民ホール『金閣寺』道詮和尚(田尾下哲演出)など様々な舞台作品で活躍。全国共同制作プロジェクト『トスカ』(河瀬直美演出)スカルピア、『ドン・ジョヴァンニ』(森山開次演出)レポレッロで出演し、朝日、読売、毎日新聞各紙上で高い評価を得ている。又、飯守泰次郎指揮「荘厳ミサ曲」、小林研一郎指揮モーツァルト「レクイエム」、読売日本交響楽団「第九」など宗教曲のソリストとしても活躍。東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団他、国内オーケストラとの共演も多い。二期会会員。

狂っちゃ男(ドン・クルツィオ):三浦大喜

大分県出身。国立音楽大学声楽学科卒業。その後渡伊、フィレンツェにて研鑽を積む。これまで藤原歌劇団、日本オペラ協会を中心に数々のオペラ公演に出演。全国共同制作プロジェクトには『フィガロの結婚~庭師は見た!~』(2015年)に狂っちゃ男(ドン・クルツィオ)役、『ラ・トラヴィアータ』(2020年)にジュゼッペ役で出演。その他『ルチア』エドガルド、『愛の妙薬』ネモリーノ、『夢遊病の女』エルヴィーノ、『椿姫』アルフレード、『リゴレット』マントヴァ公爵、『ファルスタッフ』フェントン、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『カルメン』レメンダード、『イル・カンピエッロ』ドナ・パスクア等をレパートリーに持つ。また別府アルゲリッチ音楽祭等のコンサートに出演の他、モーツァルト「レクイエム」「戴冠式ミサ」、ベートヴェン「第九」等のテノールソリストを務める。藤原歌劇団団員。

バルバ里奈(バルバリーナ):コロンえりか

ベネズエラ生まれ。聖心女子大学・大学院で教育学を学んだ後、英国王立音楽院を優秀賞で卒業。同年ウィグモアホールデビュー。モーツァルト・フェスティバル(ブリュッセル)、宗教音楽祭(フィレンツェ)、日英国交150年記念メサイア(ロンドン)でソリストを務めるなど オラトリオの分野に力を注ぐ。イタリア、フランス、イギリスを舞台にバロック期のオペラ上演や現代曲の初演も数多く行う。
日本ではラ・フォル・ジュルネや国際音楽祭ニッポンなどにも出演。代表曲は、父エリック・コロンが平和への願いを込めて作曲した「被爆マリアに捧げる賛歌」。2017年より東京ホワイトハンドコーラスの芸術監督として、耳の聞こえない子供たちを含む障がいを持つ子供たちに音楽を教えている。2019年東京国際声楽コンクールでは、史上初めてグランプリ部門、歌曲部門の両部門で優勝。5月キングレコードよりCD「BRIDGE」をリリース。4児の母。

庭師アントニ男(アントニオ):廣川三憲

山口県出身。静岡の劇団で活動後、1995年より劇団「ナイロン100℃」に参加。以降、劇団員として「百年の秘密」「睾丸」「ちょっと、まってください」「パン屋文六の思案〜続・岸田国士一幕劇コレクション〜」など多数の公演に出演。外部公演にも客演として積極的に参加している。今作品には2015年の初演に続き出演。近年の主な出演作品に【舞台】音楽劇「星の王子さま」(2020)、小松台東「ツマガリク〜ン」、東京芸術祭2019野外劇「吾輩は猫である」、KERA・MAP「キネマと恋人」(2019)、東京芸術祭2018野外劇「三文オペラ」(2018)、【映画】「幼な子われらに生まれ」(2017)、【テレビドラマ】「絶メシロード」(テレビ東京)、「エ・キ・ス・ト・ラ!!!」(関西テレビ)、「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK)、「僕はまだ君を愛さないことができる」(フジテレビジョン)、「ホリデイラブ」(テレビ朝日)など。

花娘:藤井玲南

© Shigeto Imura

東京藝術大学大学院在学中、エアフルト歌劇場でオペラデビュー。近年は井上道義指揮『ドン・ジョヴァンニ』、佐渡裕指揮『ホセ・カレーラス スペシャルコンサート』等に出演。国立音楽大学非常勤講師。二期会会員。

花娘:中川郁文

© Yoshinobu Fukaya
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京都市立芸術大学大学院、サントリーホール・オペラアカデミーを修了。オペラは『カルメン』、『ラ・ボエーム』、『フィガロの結婚』、『こうもり』、『ロメオとジュリエット』に出演。PMF音楽祭やNEUE STIMMEN本選に出場。2020年夏にザルツブルク音楽祭に出演する。

チケットの払い戻しについて
体調不良のためご来場できない場合は、チケットの払い戻しをいたします。
払戻をご希望のお客様は、ご購入された公演の開演3時間前までに必ず東京芸術劇場ボックスオフィスへご連絡ください。
また、お手持ちの本公演チケットは払戻手続き完了まで大切に保管ください。

 なお、払い戻し手続き方法は、購入したプレイガイドによって異なります。
詳しくは、お手持ちのチケットを確認し、各プレイガイドのホームページをご参照ください。

[払い戻し受付期間]
2020年11月2日(月)~12月2日(水)

[払戻方法]
東京芸術劇場ボックスオフィス
チケットぴあ
イープラス
ローソンチケット

インフォメーション

日程

2020年10月30日 (金) 18:30開演
2020年11月01日 (日) 14:00開演

ステージ数

2

会場

コンサートホール

曲目

モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』

指揮・総監督

井上道義

演出

野田秀樹

出演

アルマヴィーヴァ伯爵:ヴィタリ・ユシュマノフ
伯爵夫人:ドルニオク綾乃
スザ女(スザンナ):小林沙羅
フィガ郎(フィガロ):大山大輔
ケルビーノ:村松稔之
マルチェ里奈(マルチェリーナ):森山京子
バルト郎(バルトロ):三戸大久
走り男(バジリオ):黒田大介
狂っちゃ男(ドン・クルツィオ):三浦大喜
バルバ里奈(バルバリーナ):コロンえりか
庭師アントニ男(アントニオ):廣川三憲
花娘:藤井玲南、中川郁文

声楽アンサンブル:藤井玲南 中川郁文 増田弓 鳥谷尚子 新後閑大介 平本英一 
東玄彦 長谷川公

演劇アンサンブル:上村聡 川原田樹 菊沢将憲 近藤彩香 佐々木富貴子 末冨真由 
花島令 的場祐太

合唱:ザ・オペラ・クワイア
管弦楽:ザ・オペラ・バンド

プロフィール

指揮・総監督:井上道義

© Mieko Urisaka

1946年東京生まれ。1971年グィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝。ニュージーランド国立響首席客演指揮者、新日フィル音楽監督、京響音楽監督兼常任指揮者、大阪フィル首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。2007年、ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクトを企画立案、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。(2017年「ショスタコーヴィチ交響曲全集 at日比谷公会堂」CD・BOXをリリース。)2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げ2015年、全国共同制作オペラ『フィガロの結婚~庭師は見た!~』(野田秀樹演出)を総監督として指揮し10都市14公演の巡回公演を大成功へと導いた。2017年7月、大阪国際フェスティバルにて『バーンスタイン:ミサ』を自身23年ぶりに総監督(演出・指揮)として率い、壮大で唯一無二な舞台を作り上げたと各方面にて非常に高い評価を受けた。2016年「渡邊暁雄基金特別賞」、「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」をトリプル受賞。


メッセージ

野田秀樹さんにこのオペラを演出していただくことは僕の長年の夢だった。 彼は、『マクベス』での経験からか「オペラは金輪際やらない!」と公言していたので本当に口説きは大変だった。その苦労のために俺は癌になったと言うのは全く悪い冗談だが・・・。

しかし2015年全国14公演は今思い出すにもチャレンジングな、生きていて良かった経験だった。彼の演出法がワークショップを繰り返し、そこからアイディアをまとめ上げる方法だと知らなかったが、自作台本を演出してきた作家とすれば、それ故、真に誰にも出来ない多角的なあの舞台が出来上がった。6年経った!またやる! 現場で何が起こるか聴いてくれ、見てくれ。今は今しか無いのだ。

演出:野田秀樹

劇作家・演出家・役者。東京芸術劇場芸術監督、多摩美術大学教授。92年に「劇団 夢の遊眠社」を解散後、ロンドンへ留学。帰国後の93年に演劇企画製作会社「NODA・MAP」を設立。以来『キル』『赤鬼』『パンドラの鐘』『THE BEE』『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫』『贋作 桜の森の満開の下』など話題作を次々と発表。2019年10月より、新作『Q:A Night At The Kabuki』を上演し大きな話題と高い評価を得て、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。2015年よりブラジル、日本各地で、国内外の多種多様な表現者達と新たな幻想的な表現を創出する文化サーカス「東京キャラバン」の総監修を務め、2020年1月には「東京キャラバン in 北海道」でパフォーマンスを展開。海外の俳優やスタッフと共同制作され、2017年のワールドツアーでも大きな反響を呼んだ、英語劇『One Green Bottle』が2020年2月3月と台湾、ニューヨーク公演を行い、反響を呼ぶなど、世界を駆け巡り、意欲的に活動を展開している。


メッセージ

5年前に全国10箇所を回ったこの「フィガロの結婚」は、熊本で千秋楽を迎えた。終演後、ライトアップされていた熊本城を見ながら、私は、このまま終わるには惜しいオペラだ、再演を熊本城に誓った。それから半年後、地震で熊本城の天守閣の瓦や石垣が崩れていく映像をいたたまれない気持ちで見た。 今年、その天守閣が再び人々の前に姿を見せたそうだ。その時を同じくして、この「フィガロの結婚」が人々の前に、天守閣さながら姿を現すことができることに至福の喜びを感じる。

私は、このコロナ禍で人の心と生活が、当たり前のように崩れている事を憂慮している。 当たり前のように「マスク」をして、当たり前のように「新しい生活様式」などと口走っている。いつの日か、そんなことが「当たり前ではない」ということが「当たり前」になる暮らしに一刻も早く戻りたい。それは、ほとんどの人々が同じ思いだろう。劇場もまだまだ、本来の劇場の姿には程遠い。この「フィガロの結婚」が少しでも「当たり前」に戻っていく先駆けとなればと切に願う。その願いが、この「フィガロの結婚」の歌手たちの「肉声」にのって、演者たちの「肉体」に宿って、マスクで埋め尽くされた客席に届くと信じている。私たちは、生の肉体を、肉声を、人々の前に届けてこそ、「舞台を生業(なりわい)とする者」と言える。それが私たちの「当たり前」なのである。

アルマヴィーヴァ伯爵:ヴィタリ・ユシュマノフ

© Masaaki Hiraga

サンクトペテルブルク(ロシア)生まれ。ライプツィヒ音楽演劇大学(ドイツ)を卒業。
2015年春より日本に拠点を移し、『歌の翼に』、『Parole d’amore』、『「ありがとう」を風にのせて〜』をCDリリース。
これまでに、びわ湖ホールオペラ「ラインの黄金」、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」、「東京・春・音楽祭」、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の主役で全国4公演、「ららら♪クラシックコンサート」、BS テレ東「ワタシが日本に住む理由」などに出演。
2020年戸ノ下達也作「ヴィタリ~人生って不思議なものですね~」本(ハンナ)出版。
2021年4月、新国立劇場のストラヴィンスキー、歌劇『夜鳴きうぐいす』に出演予定。
日本トスティ歌曲コンクール2015第1位及び特別賞、第14回東京音楽コンクール声楽部門第2位、第52回日伊声楽コンコルソ第1位及び最優秀歌曲賞受賞。

伯爵夫人:ドルニオク綾乃

© Kentaro Minami

ドイツ人の父と日本人の母を持つ。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒。その後、パリ地方音楽院声楽科で声楽を学び、オペラ歌手としての活動を開始。
2018年からアクターズスペースベルリンにてマイズナーテクニック演技を学ぶ。
東京シアタープロジェクト公演「かもめ」、UCJF 劇場(フランス)『愛の妙薬』(アディーナ)、ベートーヴェン・イースター・フェスティバル(ポーランド)、サンタニ音楽祭(スペイン)等ヨーロッパでオペラガラコンサートに出演している。2019 年、SWR シュヴェツィンゲン音楽祭(ドイツ)『Der Fall Babel』で主演を務めた。
日本では、草津国際夏期音楽アカデミーフェスティバルにてサティ音楽喜劇『メドューサの罠』(フリゼット)で出演した他、ミュージカル『ソーォス!』リンダ役 (演出:田尾下 哲)に出演。2018 年にはラザレフ指揮、日フィル定期、ストラヴィンスキー『ペルセフォーヌ』(日本初演)においてペルセフォーヌ役を務めた。

スザ女(スザンナ):小林沙羅

© Hikaru.☆

東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。
2006年に『バスティアンとバスティエンヌ』バスティエンヌ(井上道義指揮)でデビュー後、東京芸術劇場シアターオペラシリーズ2008年『イリス』芸者、2009年『トゥーランドット』リュー、2014年『こうもり』アデーレ、2015年『メリーウィドウ』ヴァランシエンヌ、2015年5月から11月にかけて野田秀樹演出×井上道義指揮、オペラ『フィガロの結婚』でスザ女(スザンナ)役を10都市14公演で務め、その高い演技力と安定した歌唱力により日本各地で成功をおさめた。2017年には『カルメン』ミカエラ役で藤原歌劇団への初出演を果たした。その他、多くのオーケストラと共演を重ねている。
海外では、2012年ブルガリア国立歌劇場『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ役で欧州デビュー、同歌劇場『愛の妙薬』プレミエ公演にアディーナ役で出演、オペレッタ「オスカーシュトラウス声楽コンクール」2位を受賞等、海外へも活動の幅を広げている。
2014年デビューCDアルバム「花のしらべ」をリリース。2016年にはセカンドアルバムとなる「この世でいちばん優しい歌」をリリース。2017年、第27回出光音楽賞受賞。

フィガ郎(フィガロ):大山大輔

© Yoshinobu Fukaya

東京藝術大学首席卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。
2008年に兵庫県立芸術文化センター『メリー・ウィドウ』のダニロ役で鮮烈なデビューを飾って以降、多くのオペラ上演で活躍。
特に“井上道義×野田秀樹”による『フィガロの結婚』フィガ郎や、手塚治虫原作・宮川彬良作曲 歌劇『ブラック・ジャック』タイトルロール、異彩を放つシアターピース、バーンスタイン『ミサ』でのセレブラント等、独自性の強い作品での主役として圧倒的な存在感を示している。
また古楽や宗教曲においてもコンサート・ソリストを務める他、役者として演劇作品にも多数出演。劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』ではタイトルロールとして客演するなど幅広い活躍を見せており、その多彩な経験と独自の表現力から、台本執筆、MC・ナレーション、歌唱・演技指導にも定評がある。
洗足学園音楽大学ミュージカル・声楽コース講師、カクシンハン・スタジオ(演劇研修所)講師。

ケルビーノ:村松稔之

京都市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院修士課程独唱科を首席にて修了。その後渡伊、G.カンテッリ音楽院古楽声楽科にて研鑽を積む。第20回ABC新人オーディション最優秀音楽賞、第24回青山音楽賞新人賞、第13回東京音楽コンクール第3位等受賞。2017年度野村財団奨学生、2019年度京都市芸術文化特別奨励者。声楽を藤花優子、伊原直子、寺谷千枝子、R.バルコーニの各氏に師事。藝大フィル、大阪交響楽団、大阪フィル、山形フィル、新日本フィル等と共演。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」やABC放送にて大阪フィルとの共演などテレビ、ラジオに出演。2017年10月の三枝成彰喜劇「狂おしき真夏の一日」(ユウキ)では各紙面にて好評を博す。またLFJ音楽祭にて現代歌曲を取り入れた選曲を歌うなどカウンターテナーとして古楽から現代音楽まで幅広いレパートリー作りに取り組んでいる。来春、エアフルト歌劇場(ドイツ)でのデビューが決まっている。

マルチェ里奈(マルチェリーナ):森山京子

国立音楽大学卒業。『カルメン』のタイトルロール、イタリアベルカントオペラをレパートリーとする。近年はドイツ、ロシア、チェコなどの現代オペラにも挑戦、好評を得ている。1993年文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノに留学。ドイツ・ライプチィッヒ歌劇場と1994/95年、1995/96年のシーズン契約。イタリア・ベルガモドニゼッティ歌劇場、ルーマニア国立歌劇場出演。新国立劇場公演、藤原歌劇団公演、日本オペラ協会公演、びわ湖ホールプロデュースオペラ、東京室内歌劇場公演などに出演多数。他NHKニューイヤーオペラコンサート、NHKFM、2015年井上道義指揮、野田秀樹演出『フィガロの結婚~庭師は見た~』(全国10都市公演)に出演。2018年4月新国立劇場開場20周年記念特別公演『AIDA』アムネリス役代役として急きょ出演。新国立劇場2019/20年プレミエ公演『エフゲニーオネーギン』出演。東京芸術劇場シアターオペラには、2019年度全国共同制作オペラ『ラ・トラヴィアータ』アンニーナ役に続いて出演。藤原歌劇団団員。日本演奏連盟会員。

走り男(バジリオ):黒田大介

日本大学藝術学部卒業、同大学院修了。ドイツ国立ヴュルツブルク音楽大学大学院を修了。
文化庁在外研修員としてドイツへ留学。ドイツ国内に於いて数多くの演奏会に出演した他、『オルフェオ』『魔笛』『イポリートとアリシー』等のオペラに出演。国内ではサントリーホール、新国立劇場、びわ湖ホール、日生劇場等の主催オペラ公演へ出演。また、「メサイア」「ミサ・ソレムニス」「第九」「戴冠ミサ」「ハ短調ミサ」「レクイエム」「マトフェイ受難曲(マタイ受難曲)』(日本初演)等の宗教曲のソロを務める。
古楽アンサンブル「アントネッロ」との共演も多く、演奏会の他、オペラシリーズ全てに出演し『オルフェオ』ではタイトルロールを務め、『エウリディーチェ』(日本初演)でも高評価を得る。
第14回日本モーツァルト音楽コンクール奨励賞受賞。日本声楽アカデミー会員。山形県天童市ふるさと大使。

バルト郎(バルトロ):三戸大久

© 小山田邦哉

青森市出身。武蔵野音楽大学卒業。第46回日伊声楽コンコルソ第3位受賞。第40回イタリア声楽コンコルソ・シエナ部門金賞受賞。第9回藤沢オペラコンクール奨励賞受賞。平成25年度文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンにて研鑽を積む。
近年では、東京二期会公演『蝶々夫人』ボンゾ、『フィガロの結婚』バルトロ(宮本亞門演出)『オテロ』ロドヴィーコ、『こうもり』フランク(白井晃演出)、『天国と地獄』ジュピター(鵜山仁演出)、新国立劇場『沈黙』井上筑後守(宮田慶子演出)、神奈川県民ホール『金閣寺』道詮和尚(田尾下哲演出)など様々な舞台作品で活躍。全国共同制作プロジェクト『トスカ』(河瀬直美演出)スカルピア、『ドン・ジョヴァンニ』(森山開次演出)レポレッロで出演し、朝日、読売、毎日新聞各紙上で高い評価を得ている。又、飯守泰次郎指揮「荘厳ミサ曲」、小林研一郎指揮モーツァルト「レクイエム」、読売日本交響楽団「第九」など宗教曲のソリストとしても活躍。東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団他、国内オーケストラとの共演も多い。二期会会員。

狂っちゃ男(ドン・クルツィオ):三浦大喜

大分県出身。国立音楽大学声楽学科卒業。その後渡伊、フィレンツェにて研鑽を積む。これまで藤原歌劇団、日本オペラ協会を中心に数々のオペラ公演に出演。全国共同制作プロジェクトには『フィガロの結婚~庭師は見た!~』(2015年)に狂っちゃ男(ドン・クルツィオ)役、『ラ・トラヴィアータ』(2020年)にジュゼッペ役で出演。その他『ルチア』エドガルド、『愛の妙薬』ネモリーノ、『夢遊病の女』エルヴィーノ、『椿姫』アルフレード、『リゴレット』マントヴァ公爵、『ファルスタッフ』フェントン、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『カルメン』レメンダード、『イル・カンピエッロ』ドナ・パスクア等をレパートリーに持つ。また別府アルゲリッチ音楽祭等のコンサートに出演の他、モーツァルト「レクイエム」「戴冠式ミサ」、ベートヴェン「第九」等のテノールソリストを務める。藤原歌劇団団員。

バルバ里奈(バルバリーナ):コロンえりか

ベネズエラ生まれ。聖心女子大学・大学院で教育学を学んだ後、英国王立音楽院を優秀賞で卒業。同年ウィグモアホールデビュー。モーツァルト・フェスティバル(ブリュッセル)、宗教音楽祭(フィレンツェ)、日英国交150年記念メサイア(ロンドン)でソリストを務めるなど オラトリオの分野に力を注ぐ。イタリア、フランス、イギリスを舞台にバロック期のオペラ上演や現代曲の初演も数多く行う。
日本ではラ・フォル・ジュルネや国際音楽祭ニッポンなどにも出演。代表曲は、父エリック・コロンが平和への願いを込めて作曲した「被爆マリアに捧げる賛歌」。2017年より東京ホワイトハンドコーラスの芸術監督として、耳の聞こえない子供たちを含む障がいを持つ子供たちに音楽を教えている。2019年東京国際声楽コンクールでは、史上初めてグランプリ部門、歌曲部門の両部門で優勝。5月キングレコードよりCD「BRIDGE」をリリース。4児の母。

庭師アントニ男(アントニオ):廣川三憲

山口県出身。静岡の劇団で活動後、1995年より劇団「ナイロン100℃」に参加。以降、劇団員として「百年の秘密」「睾丸」「ちょっと、まってください」「パン屋文六の思案〜続・岸田国士一幕劇コレクション〜」など多数の公演に出演。外部公演にも客演として積極的に参加している。今作品には2015年の初演に続き出演。近年の主な出演作品に【舞台】音楽劇「星の王子さま」(2020)、小松台東「ツマガリク〜ン」、東京芸術祭2019野外劇「吾輩は猫である」、KERA・MAP「キネマと恋人」(2019)、東京芸術祭2018野外劇「三文オペラ」(2018)、【映画】「幼な子われらに生まれ」(2017)、【テレビドラマ】「絶メシロード」(テレビ東京)、「エ・キ・ス・ト・ラ!!!」(関西テレビ)、「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK)、「僕はまだ君を愛さないことができる」(フジテレビジョン)、「ホリデイラブ」(テレビ朝日)など。

花娘:藤井玲南

© Shigeto Imura

東京藝術大学大学院在学中、エアフルト歌劇場でオペラデビュー。近年は井上道義指揮『ドン・ジョヴァンニ』、佐渡裕指揮『ホセ・カレーラス スペシャルコンサート』等に出演。国立音楽大学非常勤講師。二期会会員。

花娘:中川郁文

© Yoshinobu Fukaya
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京都市立芸術大学大学院、サントリーホール・オペラアカデミーを修了。オペラは『カルメン』、『ラ・ボエーム』、『フィガロの結婚』、『こうもり』、『ロメオとジュリエット』に出演。PMF音楽祭やNEUE STIMMEN本選に出場。2020年夏にザルツブルク音楽祭に出演する。

チケットの払い戻しについて

体調不良のためご来場できない場合は、チケットの払い戻しをいたします。
払戻をご希望のお客様は、ご購入された公演の開演3時間前までに必ず東京芸術劇場ボックスオフィスへご連絡ください。
また、お手持ちの本公演チケットは払戻手続き完了まで大切に保管ください。

 なお、払い戻し手続き方法は、購入したプレイガイドによって異なります。
詳しくは、お手持ちのチケットを確認し、各プレイガイドのホームページをご参照ください。

[払い戻し受付期間]
2020年11月2日(月)~12月2日(水)

[払戻方法]
東京芸術劇場ボックスオフィス
チケットぴあ
イープラス
ローソンチケット

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場

[共同開催]
ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市文化財団グループ)
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
北九州芸術劇場(公益財団法人北九州市芸術文化振興財団)

助成:文化庁ロゴマーク

文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|
独立行政法人日本芸術文化振興会

協賛:住友生命保険相互会社
協力:一般財団法人 村上財団

チラシ

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〔pdf:2.86MB〕

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