海外ルーツのアーティストは多文化社会をどう見ているのか。
「レクチャー・パフォーマンス」という形態で作品を発表してきたy/n(橋本清+山﨑健太)。
本作品では、海外ルーツをもつアーティストの出自や多文化共生にまつわる事柄を自らリサーチし、日本の多文化社会の状況に向き合う中で見えてきたものをパフォーマンスとして立ち上げます。2022年3月にワークインプログレスでの試作発表とトークを行い、そこから1年を経ての本公演となります。トークでは各回ゲストを迎え、多文化共生とアートから派生する事柄について掘り下げます。
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『フロム高円寺、愛知、ブラジル』は僕、橋本清のルーツに関するリサーチをもとにした作品です。日系ブラジル人の母を持ち、日本で生活するブラジル国籍の僕にとっての「ルーツ」とはいったい何でしょうか。ブラジル?日本?どちらも? 日本とブラジルを行き来しながら、人が行き来することと、交じり合うことについて考えたいと思います。(y/n 橋本清)
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【y/n公演後インタビュー掲載】
2021年度のワークインプログレスを経て、2023年3月に本公演を終えたy/nのお二人に今回のプロジェクトについてインタビューを行いました。ぜひ、ご覧ください。
(y/n公演後インタビュー:PDF)
- 日程
- 2023年03月03日 (金) ~03月05日 (日)
- 会場
- アトリエイースト
- 構成・演出
- y/n(橋本清+山﨑健太)
- 出演
- 橋本清
- アフタートークのご案内
-
- 3月3日(金)
-
ゲスト:
19:00 長島 確(ドラマトゥルク)
- 3月4日(土)
-
ゲスト:
14:00 楊 淳婷(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科特任助教)
18:00 石原 燃(劇作家 小説家)
- 3月5日(日)
-
ゲスト:
14:00 若林 朋子(プロジェクト・コーディネーター/プランナー/ 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授)
- プロフィール
-
- y/n(橋本清+山﨑健太)
-
2019年結成。演出家・俳優の橋本清と批評家・ドラマトゥルクの山﨑健太によるユニット。リサーチとドキュメンタリー的手法に基づいて私的な領域の事柄を社会構造のなかで思考するパフォーマンス作品を発表している。ユニット名はyes/noクエスチョンに由来し、二項対立や矛盾、答えに達する以前の状態を意味する。これまでの作品に男性同性愛者のカミングアウトを扱った『カミングアウトレッスン』(2020)、セックスワーカーと俳優の仕事を扱った『セックス/ワーク/アート』(2021)、日本における手品の歴史を扱った『あなたのように騙されない』(2021)、東京芸術祭ファーム2022 Farm-Lab Exhibitionでの国際共同制作によるパフォーマンス試作発表『Education(in your language)』(2022)がある。
- 長島 確
-
ドラマトゥルク。舞台字幕や上演台本の翻訳から劇場の仕事に関わり始める。やがて演出家や振付家の創作のパートナーとして、ドラマトゥルクの肩書で演劇・ダンス・オペラなどの現場に参加。劇場のアイデアやノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。訳書に『新訳ベケット戯曲全集』(監修・共訳)他。東京芸術祭および東京芸術祭ファームのディレクターの1人。東京藝術大学特任教授。
- 楊 淳婷
-
台湾台北市生まれ。博士(学術)。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科特任助教。立教大学社会学部兼任講師。 自身の経験から移住や移民、社会とアートの関係性に関心を抱き、現在は国や文化の枠組みにとどまらないインターセクショナリティに注目している。アートプロジェクト「イミグレーション・ミュージアム・東京」の企画統括(2019年度)、東京芸術劇場によるシアター・コーディネーター養成講座《多文化共生・基礎編》の監修(2021年度)や多文化共生とアートに関するリサーチプログラムの参与観察(2022年度)など、理論と実践を往還する取り組みに携わっている。
- 石原 燃
-
撮影:篠田英美
劇作家。小説家。2010年、日本の植民地時代の台湾を描いた『フォルモサ!』が劇団大阪創立40周年戯曲賞大賞を受賞。2011年には短編『はっさく』がNYのチャリティー企画「震災 SHINSAI:Thester for Japan」で取り上げられた。近年は、2020年に自身初の小説『赤い砂を蹴る』が第163回芥川賞候補となり、活動の場を広げている。その他の戯曲作品に、男性の性暴力被害者を描いた『蘇る魚たち』や、中絶薬で中絶する一夜を描いた『彼女たちの断片』など。
- 若林 朋子
-
撮影:安田有里
ⒸKo Na designプロジェクト・コーディネーター/プランナー/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授。デザイン会社勤務を経て英国で文化政策を学ぶ。1999~2013年企業メセナ協議会勤務。プログラム・オフィサーとして企業が行う文化活動と芸術支援の環境整備、企業によるメセナ活動の企画開発(ネットTAMの立上げ・運営等)に従事。2013年よりフリー。「ともに最適解を考える」をモットーに、事業コーディネート、執筆、編集、調査研究、評価、助成プログラムの開発、コンサル、自治体の文化政策やNPO運営支援等に取り組む。
日程
会場
構成・演出
出演
アフタートークのご案内
- 3月3日(金)
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ゲスト:
19:00 長島 確(ドラマトゥルク)
- 3月4日(土)
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ゲスト:
14:00 楊 淳婷(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科特任助教)
18:00 石原 燃(劇作家 小説家)
- 3月5日(日)
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ゲスト:
14:00 若林 朋子(プロジェクト・コーディネーター/プランナー/ 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授)
プロフィール
- y/n(橋本清+山﨑健太)
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2019年結成。演出家・俳優の橋本清と批評家・ドラマトゥルクの山﨑健太によるユニット。リサーチとドキュメンタリー的手法に基づいて私的な領域の事柄を社会構造のなかで思考するパフォーマンス作品を発表している。ユニット名はyes/noクエスチョンに由来し、二項対立や矛盾、答えに達する以前の状態を意味する。これまでの作品に男性同性愛者のカミングアウトを扱った『カミングアウトレッスン』(2020)、セックスワーカーと俳優の仕事を扱った『セックス/ワーク/アート』(2021)、日本における手品の歴史を扱った『あなたのように騙されない』(2021)、東京芸術祭ファーム2022 Farm-Lab Exhibitionでの国際共同制作によるパフォーマンス試作発表『Education(in your language)』(2022)がある。
- 長島 確
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ドラマトゥルク。舞台字幕や上演台本の翻訳から劇場の仕事に関わり始める。やがて演出家や振付家の創作のパートナーとして、ドラマトゥルクの肩書で演劇・ダンス・オペラなどの現場に参加。劇場のアイデアやノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。訳書に『新訳ベケット戯曲全集』(監修・共訳)他。東京芸術祭および東京芸術祭ファームのディレクターの1人。東京藝術大学特任教授。
- 楊 淳婷
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台湾台北市生まれ。博士(学術)。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科特任助教。立教大学社会学部兼任講師。 自身の経験から移住や移民、社会とアートの関係性に関心を抱き、現在は国や文化の枠組みにとどまらないインターセクショナリティに注目している。アートプロジェクト「イミグレーション・ミュージアム・東京」の企画統括(2019年度)、東京芸術劇場によるシアター・コーディネーター養成講座《多文化共生・基礎編》の監修(2021年度)や多文化共生とアートに関するリサーチプログラムの参与観察(2022年度)など、理論と実践を往還する取り組みに携わっている。
- 石原 燃
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撮影:篠田英美
劇作家。小説家。2010年、日本の植民地時代の台湾を描いた『フォルモサ!』が劇団大阪創立40周年戯曲賞大賞を受賞。2011年には短編『はっさく』がNYのチャリティー企画「震災 SHINSAI:Thester for Japan」で取り上げられた。近年は、2020年に自身初の小説『赤い砂を蹴る』が第163回芥川賞候補となり、活動の場を広げている。その他の戯曲作品に、男性の性暴力被害者を描いた『蘇る魚たち』や、中絶薬で中絶する一夜を描いた『彼女たちの断片』など。
- 若林 朋子
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撮影:安田有里
ⒸKo Na designプロジェクト・コーディネーター/プランナー/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授。デザイン会社勤務を経て英国で文化政策を学ぶ。1999~2013年企業メセナ協議会勤務。プログラム・オフィサーとして企業が行う文化活動と芸術支援の環境整備、企業によるメセナ活動の企画開発(ネットTAMの立上げ・運営等)に従事。2013年よりフリー。「ともに最適解を考える」をモットーに、事業コーディネート、執筆、編集、調査研究、評価、助成プログラムの開発、コンサル、自治体の文化政策やNPO運営支援等に取り組む。
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主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場/東京都
協力:有楽町アートアーバニズムプログラムYAU、一般社団法人ベンチ、円盤に乗る場