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東京芸術劇場 社会共生セミナー 第9回
A&I (Accessible & Inclusive Theatre ) セミナー
第9回 ようこそ!ザツゼンとしたまじわりの表現世界へ!障害福祉と舞台芸術が根っこからつながる話

日程
2023年10月25日(水) 19:00-21:00
会場
オンライン開催
内容

障害福祉施設で利用者・スタッフ・アーティストの間に表現行為を介して生まれる雑然“ザツゼン”とした豊かな関係性全員が対等に混ざり合う中から「場全体」としての表現が生まれ、同時に、参加者一人一人の個性の「粒」が光を放つそこには、アート側から福祉側への文化芸術機会の提供という一方通行ではなく、実は、表現に携わる人々の意識を根本から問い直し、舞台芸術のつくり方をも多様に変革していくヒントが満ちているように思われます。
今回の社会共生セミナーでは、横浜市旭区の生活介護事業所カプカプで、新井一座/アート・コレクティブが10年余にわたって継続してきた、身体とあそびの実験的ワークショップの創意工夫と想像力に満ちた世界から、豊かな社会共生の可能性を探ります。
具体的なイメージがわきにくいかもしれませんが、よくわからないけれど何だか面白そうと感じられる方も大歓迎です。奮ってご参加ください!

第1部 プレゼンテーション(活動紹介)
カプカプで取り組んできた「表現」
カプカプでの新井一座/アート・コレクティブのワークショップ

第2部 ディスカッション

手話通訳・文字支援付き

カプカプひかりが丘

1997年、横浜の海から離れた旭区に開所した地域作業所が、今では制度が変わって生活介護事業所というそうです。98年からは、UR西ひかりが丘団地の商店街の真ん中にある、喫茶店と工房の二つの店舗で、カプカプーズと呼ばれる19名のメンバーさんたちが、お菓子を作ったり絵を描いたりちくちく縫ったり唄ったり踊ったり世話焼いたり焼かれたり。土日祝日はお休みですが、平日の10時~16時にはカプカプーズがあれこれやってます。ぜひ遊びに来てください!!
住所 横浜市旭区上白根町891-18-4-103
電話 045-953-6666

新井一座/アート・コレクティブ

撮影:ササマユウコ、カプカプ福田

2016年9月開催のカプカプ祭りで、スタッフ鈴木まほが命名。野口体操・美術・サウンドスケープ・コミュニティアートを専門領域とするコアメンバー(新井英夫、板坂記代子、ササマユウコ、小日山拓也)を中心に、カプカプーズやスタッフ、芝の家音あそび実験室、北千住だじゃれ音楽研究会、団地の人たちも巻き込みながら、カプカプ・ワークショップを展開している。2023年現在は、ALSを罹患する新井の身体変化を想像力と創造性に変え、20世紀ダダや70年代フルクサスへのオマージュ、即興性や不確定性、ブリコラージュや実験精神を盛り込んだ後進育成講座も担う。

登壇者
プレゼンテーション1
鈴木 励滋(すずき れいじ)

生活介護事業所「カプカプ」所長・演劇ライター
1973年3月群馬県高崎市生まれ。97年から現職を務め、演劇に関しては『ユリイカ』、『月刊ローソンチケット』、劇団ハイバイのツアーパンフレット、「東京芸術祭」のウェブサイトなどに書いている。「障害×アート」については『生きるための試行 エイブル・アートの実験』(フィルムアート社、2010年)、はじまりの美術館の記録集などへ寄稿。師匠の栗原彬(政治社会学)との対談が『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』(学芸出版社、2016年)に掲載された。

プレゼンテーション2
新井 英夫(あらい ひでお)

体奏家・ダンスアーティスト
1966年生まれ。自然にならい力を抜く身体メソッド「野口体操」を創始者より学び深い影響を受ける。大道芸や野外劇などヒトびとの交わりをマチに創出する劇団「電気曲馬団」を主宰、のち独学でダンスへ。国内外の舞台活動と共に乳幼児から高齢者までバリアフリーに幅広い対象に向けた身体表現ワークショップ「ほぐす・つながる・つくる」を教育・福祉・社会包摂等に関わる場で実施。2022年夏に進行性難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の確定的診断を受ける。病を得て新たな視座から「にもかかわらずオモシロク生きる」をテーマに、活動や発信を継続中。青山学院大学社会情報学部プロジェクト教員。

板坂 記代子(いたさか きよこ)

身体表現者・美術家
山形県出身、東京在住。「くらしを自らつくる」をテーマに美術制作・手しごと研究を行いつつ、その延長として身体表現に関わる。2010年より新井英夫と共に舞台公演活動とワークショップを実施中。「てきとう手しごと工房」主宰。

ササマユウコ

音楽家・芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表
1964年東京生まれ。幼少期から音楽の専門教育を受け、学生時代より作曲活動。東日本大震災を機に、カナダの作曲家R.M.シェーファーが提示した「音楽・サウンドスケープ・社会福祉」の道筋を探る。上智大学卒、弘前大学大学院今田匡彦研究室(2011~2013)。音楽×哲学カフェ、ワークショップ、レクチャー、執筆など。2015年よりカプカプ新井一座サウンドスケープ担当。ろう者の音楽映画『LISTENリッスン』共同監督(牧原依里、雫境)とのオンガク対話も2016年公開時より継続中。アートミーツケア学会理事、日本音楽即興学会、日本音楽教育学会。

モデレーション
アサダ ワタル

© 加藤甫

アーティスト・文筆家・近畿大学文芸学部教員
1979年生まれ。「これまでにない他者との不思議なつながりかた」をテーマに、様々な生活現場に出向き、アートプロジェクトの企画演出、作曲演奏、執筆活動を行う。著書に『住み開き増補版』(筑摩書房)、『想起の音楽』(水曜社)など。2013年にドラムを担当するサウンドプロジェクト「SjQ++」でアルス・エレクトロニカ準グランプリ受賞(サウンドアート部門)、2022年、CD作品『福島ソングスケイプ』グッドデザイン賞受賞。カプカプでは音楽と語りのワークショップ「カプカプラジオ」を隔月で行なっている。東京芸術劇場社会共生事業企画委員。

対象
社会包摂の舞台芸術に関心のある文化施設職員・関係者・アーティスト
集団での身体表現活動に関心のある福祉関係者・中間支援関係者
音楽・運動・芸術療法や訪問介護に携わる人など医療関係者
をはじめ、どなたでもご参加いただけます。

インフォメーション

日程

2023年10月25日(水) 19:00-21:00

会場

オンライン開催

内容

障害福祉施設で利用者・スタッフ・アーティストの間に表現行為を介して生まれる雑然“ザツゼン”とした豊かな関係性全員が対等に混ざり合う中から「場全体」としての表現が生まれ、同時に、参加者一人一人の個性の「粒」が光を放つそこには、アート側から福祉側への文化芸術機会の提供という一方通行ではなく、実は、表現に携わる人々の意識を根本から問い直し、舞台芸術のつくり方をも多様に変革していくヒントが満ちているように思われます。
今回の社会共生セミナーでは、横浜市旭区の生活介護事業所カプカプで、新井一座/アート・コレクティブが10年余にわたって継続してきた、身体とあそびの実験的ワークショップの創意工夫と想像力に満ちた世界から、豊かな社会共生の可能性を探ります。
具体的なイメージがわきにくいかもしれませんが、よくわからないけれど何だか面白そうと感じられる方も大歓迎です。奮ってご参加ください!

第1部 プレゼンテーション(活動紹介)
カプカプで取り組んできた「表現」
カプカプでの新井一座/アート・コレクティブのワークショップ

第2部 ディスカッション

手話通訳・文字支援付き

カプカプひかりが丘

1997年、横浜の海から離れた旭区に開所した地域作業所が、今では制度が変わって生活介護事業所というそうです。98年からは、UR西ひかりが丘団地の商店街の真ん中にある、喫茶店と工房の二つの店舗で、カプカプーズと呼ばれる19名のメンバーさんたちが、お菓子を作ったり絵を描いたりちくちく縫ったり唄ったり踊ったり世話焼いたり焼かれたり。土日祝日はお休みですが、平日の10時~16時にはカプカプーズがあれこれやってます。ぜひ遊びに来てください!!
住所 横浜市旭区上白根町891-18-4-103
電話 045-953-6666

新井一座/アート・コレクティブ

撮影:ササマユウコ、カプカプ福田

2016年9月開催のカプカプ祭りで、スタッフ鈴木まほが命名。野口体操・美術・サウンドスケープ・コミュニティアートを専門領域とするコアメンバー(新井英夫、板坂記代子、ササマユウコ、小日山拓也)を中心に、カプカプーズやスタッフ、芝の家音あそび実験室、北千住だじゃれ音楽研究会、団地の人たちも巻き込みながら、カプカプ・ワークショップを展開している。2023年現在は、ALSを罹患する新井の身体変化を想像力と創造性に変え、20世紀ダダや70年代フルクサスへのオマージュ、即興性や不確定性、ブリコラージュや実験精神を盛り込んだ後進育成講座も担う。

登壇者

プレゼンテーション1
鈴木 励滋(すずき れいじ)

生活介護事業所「カプカプ」所長・演劇ライター
1973年3月群馬県高崎市生まれ。97年から現職を務め、演劇に関しては『ユリイカ』、『月刊ローソンチケット』、劇団ハイバイのツアーパンフレット、「東京芸術祭」のウェブサイトなどに書いている。「障害×アート」については『生きるための試行 エイブル・アートの実験』(フィルムアート社、2010年)、はじまりの美術館の記録集などへ寄稿。師匠の栗原彬(政治社会学)との対談が『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』(学芸出版社、2016年)に掲載された。

プレゼンテーション2
新井 英夫(あらい ひでお)

体奏家・ダンスアーティスト
1966年生まれ。自然にならい力を抜く身体メソッド「野口体操」を創始者より学び深い影響を受ける。大道芸や野外劇などヒトびとの交わりをマチに創出する劇団「電気曲馬団」を主宰、のち独学でダンスへ。国内外の舞台活動と共に乳幼児から高齢者までバリアフリーに幅広い対象に向けた身体表現ワークショップ「ほぐす・つながる・つくる」を教育・福祉・社会包摂等に関わる場で実施。2022年夏に進行性難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の確定的診断を受ける。病を得て新たな視座から「にもかかわらずオモシロク生きる」をテーマに、活動や発信を継続中。青山学院大学社会情報学部プロジェクト教員。

板坂 記代子(いたさか きよこ)

身体表現者・美術家
山形県出身、東京在住。「くらしを自らつくる」をテーマに美術制作・手しごと研究を行いつつ、その延長として身体表現に関わる。2010年より新井英夫と共に舞台公演活動とワークショップを実施中。「てきとう手しごと工房」主宰。

ササマユウコ

音楽家・芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表
1964年東京生まれ。幼少期から音楽の専門教育を受け、学生時代より作曲活動。東日本大震災を機に、カナダの作曲家R.M.シェーファーが提示した「音楽・サウンドスケープ・社会福祉」の道筋を探る。上智大学卒、弘前大学大学院今田匡彦研究室(2011~2013)。音楽×哲学カフェ、ワークショップ、レクチャー、執筆など。2015年よりカプカプ新井一座サウンドスケープ担当。ろう者の音楽映画『LISTENリッスン』共同監督(牧原依里、雫境)とのオンガク対話も2016年公開時より継続中。アートミーツケア学会理事、日本音楽即興学会、日本音楽教育学会。

モデレーション
アサダ ワタル

© 加藤甫

アーティスト・文筆家・近畿大学文芸学部教員
1979年生まれ。「これまでにない他者との不思議なつながりかた」をテーマに、様々な生活現場に出向き、アートプロジェクトの企画演出、作曲演奏、執筆活動を行う。著書に『住み開き増補版』(筑摩書房)、『想起の音楽』(水曜社)など。2013年にドラムを担当するサウンドプロジェクト「SjQ++」でアルス・エレクトロニカ準グランプリ受賞(サウンドアート部門)、2022年、CD作品『福島ソングスケイプ』グッドデザイン賞受賞。カプカプでは音楽と語りのワークショップ「カプカプラジオ」を隔月で行なっている。東京芸術劇場社会共生事業企画委員。

対象

社会包摂の舞台芸術に関心のある文化施設職員・関係者・アーティスト
集団での身体表現活動に関心のある福祉関係者・中間支援関係者
音楽・運動・芸術療法や訪問介護に携わる人など医療関係者
をはじめ、どなたでもご参加いただけます。

主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場

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