- 日程
- 2024年03月12日(火) 18:30-21:00
- 会場
- オンライン開催
- 内容
-
障害のある人達とコミュニケーションを工夫しながら共に制作する作品が、豊かな世界を生みだし、舞台の新たな魅力を発しています。
ものがたりグループ☆ポランの会は、手話と音楽と語りで綾なすライブセッション『すきとおったほんとうのたべもの』(2023年)で、朗読・手話・音楽の三者三様が一体化した表現で豊かな作品世界を描きあげました。一方で劇作家・演出家のピンク地底人3号は、作品の表現力を高める手段として手話表現を用いた作品づくりに取り組んでいます。手話裁判劇『テロ』(2022年)は、主要な役柄がろう者の手話と聴者の発声という「二人一役」で演じられ、迫力が倍増する舞台となりました。
本セミナーでは、これら公演の舞台映像(抜粋)を上映し、続いて主宰者・出演者らが語り合い、多様な表現者がコミュニケーションを大切にしながら共に作る舞台作品の豊かな世界へと誘います。手話通訳・文字支援付き
プログラム
- 第1部 『すきとおったほんとうのたべもの』 映像上映とトーク
-
ものがたりグループ☆ポランの会は、2004年の立ち上げから宮澤賢治作品のみを上演しているカンパニー。主にメンバーが企画、制作、出演し、賢治作品を通して「生きる」というメッセージを発信し続けるとともに、チャレンジする過程を大切にした制作活動を行なっている。第31回イーハトーブ賞受賞。2021年より語りと手話と音楽を交えた表現に字幕と音声ガイドを付け、あらゆる人々が同じ空間で楽しむことができる作品を制作・発表。『すきとおったほんとうのたべもの』は、聴こえない俳優、見えないバイオリニスト、見えて聴こえるピアニストと俳優で創り上げた朗読劇。
詳細:https://polan1010.com
- 第2部 手話裁判劇『テロ』 映像上映とトーク
-
新開地アートひろば提供
手話裁判劇『テロ』は、2022年10月、神戸アートビレッジセンター(現・新開地アートひろば)にて上演された、ドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハの戯曲『テロ』を手話翻訳した裁判劇。情報保障を演劇的手法として取り入れ、手話と発語が交差するユニバーサルな舞台として評価された。第1回関西えんげき大賞 最優秀作品賞/観客投票ベストワン賞 をダブル受賞。
詳細:https://www.kavc.or.jp/kp2022/ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、7万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。しかし緊急発進したドイツ空軍少佐は独断で旅客機を撃墜する。乗客164人を殺して観客7万人を救った彼は、英雄か?犯罪者か。
- 登壇者
-
- 第1部
-
- 彩木 香里(サイキ カオリ)
-
ものがたりグループ☆ポランの会代表(合同会社nubo代表) 映画、子供番組などにナレーターとして多数出演。音声ガイドナレーションの仕事がきっかけで、音声ガイドディスクライバー養成講座を受講。東京芸術劇場、新国立劇場、世田谷パブリックシアター、穂の国とよはし芸術劇場PLAT、超ダイバーシティ芸術祭など舞台公演のディスクライバーとしても活動している。
- 河合 祐三子(カワイ ユミコ)
-
ろう通訳者 北海道札幌市出身。フリーランスのろう俳優としても様々な舞台、テレビ、映画などに出演。2023年4月に2人組ユニット「てことば・てかなで・てあそびDuo メリマリ」を結成。サインポエトリーを中心に 、手話遊び、ろうリズム、V V(ビジュアルバーナキュラー)サインストーリー、各種ワークショップなどで活躍中。2022年からポランの会の公演に出演。
- 白井 崇陽(シライ タカアキ)
-
バイオリニスト 情感豊かに心を包み込む暖かい音色は歌そのもので、魂のバイオリニストと呼ばれている。2019年発売のオリジナルアルバム「空と大地のノスタルジア」では、文字通りボーカル楽曲の歌唱にも挑戦。全国各地での演奏の他、学校での講演(トーク&ライブ)・舞台音楽への参加・アニメやゲーム音楽のレコーディング・ラジオパーソナリティ・囲碁指導など、幅広く活躍中。
- 第2部
-
- ピンク地底人3号(ピンクチテイジンサンゴウ)
-
劇作家/演出家 生者と死者の境界を曖昧にしながら社会を描く、苛烈な会話劇を得意とする。近年は手話を使った作品を立て続けに発表。セゾン文化財団セゾン・フェローⅡ(2023-2026)助成。主な作品に、2018年『わたしのヒーロー』(第6回せんだい短編戯曲賞大賞 受賞)、2019年『鎖骨に天使が眠っている』(第24回劇作家協会新人戯曲賞 受賞)、2021年『華指1832』(第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品)、2022年手話裁判劇『テロ』、2023年『皇帝X』。
- 田川 徳子(タガワ ノリコ)
-
俳優 2006-2018年劇団赤鬼に在籍し全公演に出演。コメディリリーフなど外部出演も多数。 2012年末満健一氏主宰ピースピット『TRINITY THE TRUMP』出演を機にギャグ創作を始め、2017年には単独ライブを実現。 現在はフリーで、舞台を軸にラジオやMC、オープニングアクト等で活動。 手話裁判劇『テロ』出演を経て、現在、手話を学習中。目から耳からいろんな人が楽しめるものを日々創造している。
- 山口 文子(ヤマグチ フミコ)
-
© chanmi
ろう者 大阪府出身。両親もろう者で母語は日本手話。舞台観劇の趣味が高じ聴覚障害者と舞台をより身近にするべく、33歳で俳優活動を始め、年1回程舞台に出演。京都のノンバーバルシアター『GEAR』の手話案内スタッフも務めている。映画では『明日のきみへ』、舞台では南船北馬『さらば、わがまち』、並びに『華指1832』『あと9秒で』手話裁判劇『テロ』『皇帝X』など「ももちの世界」制作作品に出演。
- モデレーション
-
- 大堀 久美子(オオホリ クミコ)
-
© 五島真澄(PUYEY)
編集者・ライター 東京都出身。出版社勤務を経てフリーとなり、新聞や雑誌、書籍の企画・編集・取材・執筆の他、演劇や映画などのパンフレット編集を数多く手掛けている。筆名「尾上そら」での寄稿も多い。現在、新国立劇場演劇公演パンフレットに「日本の劇場」を、三重県総合文化センターの情報誌・Mnewsにコラム「カルレク」を連載中。劇団、民間劇場、国内各所の公共文化施設の作品、ダンスや古典芸能まで幅広く取材を行っている。
- 対象
- 舞台芸術における多様性に関心のある方(アーティスト・制作者・劇場関係者等)をはじめ、どなたでもご参加いただけます。
インフォメーション
日程
会場
内容
障害のある人達とコミュニケーションを工夫しながら共に制作する作品が、豊かな世界を生みだし、舞台の新たな魅力を発しています。
ものがたりグループ☆ポランの会は、手話と音楽と語りで綾なすライブセッション『すきとおったほんとうのたべもの』(2023年)で、朗読・手話・音楽の三者三様が一体化した表現で豊かな作品世界を描きあげました。一方で劇作家・演出家のピンク地底人3号は、作品の表現力を高める手段として手話表現を用いた作品づくりに取り組んでいます。手話裁判劇『テロ』(2022年)は、主要な役柄がろう者の手話と聴者の発声という「二人一役」で演じられ、迫力が倍増する舞台となりました。
本セミナーでは、これら公演の舞台映像(抜粋)を上映し、続いて主宰者・出演者らが語り合い、多様な表現者がコミュニケーションを大切にしながら共に作る舞台作品の豊かな世界へと誘います。
手話通訳・文字支援付き
プログラム
- 第1部 『すきとおったほんとうのたべもの』 映像上映とトーク
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ものがたりグループ☆ポランの会は、2004年の立ち上げから宮澤賢治作品のみを上演しているカンパニー。主にメンバーが企画、制作、出演し、賢治作品を通して「生きる」というメッセージを発信し続けるとともに、チャレンジする過程を大切にした制作活動を行なっている。第31回イーハトーブ賞受賞。2021年より語りと手話と音楽を交えた表現に字幕と音声ガイドを付け、あらゆる人々が同じ空間で楽しむことができる作品を制作・発表。『すきとおったほんとうのたべもの』は、聴こえない俳優、見えないバイオリニスト、見えて聴こえるピアニストと俳優で創り上げた朗読劇。
詳細:https://polan1010.com
- 第2部 手話裁判劇『テロ』 映像上映とトーク
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新開地アートひろば提供
手話裁判劇『テロ』は、2022年10月、神戸アートビレッジセンター(現・新開地アートひろば)にて上演された、ドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハの戯曲『テロ』を手話翻訳した裁判劇。情報保障を演劇的手法として取り入れ、手話と発語が交差するユニバーサルな舞台として評価された。第1回関西えんげき大賞 最優秀作品賞/観客投票ベストワン賞 をダブル受賞。
詳細:https://www.kavc.or.jp/kp2022/ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、7万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。しかし緊急発進したドイツ空軍少佐は独断で旅客機を撃墜する。乗客164人を殺して観客7万人を救った彼は、英雄か?犯罪者か。
登壇者
- 第1部
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- 彩木 香里(サイキ カオリ)
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ものがたりグループ☆ポランの会代表(合同会社nubo代表) 映画、子供番組などにナレーターとして多数出演。音声ガイドナレーションの仕事がきっかけで、音声ガイドディスクライバー養成講座を受講。東京芸術劇場、新国立劇場、世田谷パブリックシアター、穂の国とよはし芸術劇場PLAT、超ダイバーシティ芸術祭など舞台公演のディスクライバーとしても活動している。
- 河合 祐三子(カワイ ユミコ)
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ろう通訳者 北海道札幌市出身。フリーランスのろう俳優としても様々な舞台、テレビ、映画などに出演。2023年4月に2人組ユニット「てことば・てかなで・てあそびDuo メリマリ」を結成。サインポエトリーを中心に 、手話遊び、ろうリズム、V V(ビジュアルバーナキュラー)サインストーリー、各種ワークショップなどで活躍中。2022年からポランの会の公演に出演。
- 白井 崇陽(シライ タカアキ)
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バイオリニスト 情感豊かに心を包み込む暖かい音色は歌そのもので、魂のバイオリニストと呼ばれている。2019年発売のオリジナルアルバム「空と大地のノスタルジア」では、文字通りボーカル楽曲の歌唱にも挑戦。全国各地での演奏の他、学校での講演(トーク&ライブ)・舞台音楽への参加・アニメやゲーム音楽のレコーディング・ラジオパーソナリティ・囲碁指導など、幅広く活躍中。
- 第2部
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- ピンク地底人3号(ピンクチテイジンサンゴウ)
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劇作家/演出家 生者と死者の境界を曖昧にしながら社会を描く、苛烈な会話劇を得意とする。近年は手話を使った作品を立て続けに発表。セゾン文化財団セゾン・フェローⅡ(2023-2026)助成。主な作品に、2018年『わたしのヒーロー』(第6回せんだい短編戯曲賞大賞 受賞)、2019年『鎖骨に天使が眠っている』(第24回劇作家協会新人戯曲賞 受賞)、2021年『華指1832』(第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品)、2022年手話裁判劇『テロ』、2023年『皇帝X』。
- 田川 徳子(タガワ ノリコ)
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俳優 2006-2018年劇団赤鬼に在籍し全公演に出演。コメディリリーフなど外部出演も多数。 2012年末満健一氏主宰ピースピット『TRINITY THE TRUMP』出演を機にギャグ創作を始め、2017年には単独ライブを実現。 現在はフリーで、舞台を軸にラジオやMC、オープニングアクト等で活動。 手話裁判劇『テロ』出演を経て、現在、手話を学習中。目から耳からいろんな人が楽しめるものを日々創造している。
- 山口 文子(ヤマグチ フミコ)
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© chanmi
ろう者 大阪府出身。両親もろう者で母語は日本手話。舞台観劇の趣味が高じ聴覚障害者と舞台をより身近にするべく、33歳で俳優活動を始め、年1回程舞台に出演。京都のノンバーバルシアター『GEAR』の手話案内スタッフも務めている。映画では『明日のきみへ』、舞台では南船北馬『さらば、わがまち』、並びに『華指1832』『あと9秒で』手話裁判劇『テロ』『皇帝X』など「ももちの世界」制作作品に出演。
- モデレーション
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- 大堀 久美子(オオホリ クミコ)
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© 五島真澄(PUYEY)
編集者・ライター 東京都出身。出版社勤務を経てフリーとなり、新聞や雑誌、書籍の企画・編集・取材・執筆の他、演劇や映画などのパンフレット編集を数多く手掛けている。筆名「尾上そら」での寄稿も多い。現在、新国立劇場演劇公演パンフレットに「日本の劇場」を、三重県総合文化センターの情報誌・Mnewsにコラム「カルレク」を連載中。劇団、民間劇場、国内各所の公共文化施設の作品、ダンスや古典芸能まで幅広く取材を行っている。
対象
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主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場