実在の人物や事象を取りあげるドキュメンタリーの手法を用い、現代社会とそこに生きる個人の姿を鮮やかに切り取るリミニ・プロトコル。4年ぶりの東京でのクリエーションとなる本作は、東京の人口統計に基づいて集められた100人の市民への、ライブ意識調査演劇だ。
4カ月にわたるキャスティング期間を経て、舞台上に集まった100人の出演者(一人ひとりが、年齢や性別等の条件に従って、24時間以内に次の候補者を紹介する)は、東京23区に住む9055257人の「標準」を体現する。だが、彼らが見せるのは、リハーサルを重ねた成果ではない。YesかNoか、質問に従って舞台上を移動し、時に自らの経験や主張をマイクを前に語り......いわば「一度も練習を経験しない合唱団」は、そこでどのようなハーモニーを響かせるのだろう。「統計」、「標準」を超えた「トーキョー」の多様な表情が、ここに現れる。
- 日程
- 2013年11月29日 (金) ~2013年12月01日 (日)
- ステージ数
- 3
- 会場
- プレイハウス
- 作・演出
-
作・構成:リミニ・プロトコル
(ヘルガルド・ハウグ、シュテファン・ケーギ、ダニエル・ヴェッツェル)
演出:ダニエル・ヴェッツェル
- プロフィール
-
- リミニ・プロトコル
-
©Iko Freese/drama-berlin.de
シュテファン・ケーギ(Stefan Kaegi)、ヘルガルド・ハウグ(Helgard Haug)、ダニエル・ヴェッツェル (Daniel Wetzel) の 3 人によるアートプロジェクト・ユニット。2000 年、フランクフルトで結成された。公共空間におけるパフォーマンスやドキュメンタリー演劇の手法を用いた型破りなプロジェクトの数々で世界の注目を集めている。出演者には、プロの俳優ではなく作品テーマに則した特別な経験や知識を持つ一般の人々を起用し、「ある現実をそのまま舞台上にあげる」という手法を用い、高く評価されている。04 年以降はベルリンのヘッベル劇場に拠点を置き、それぞれが個人のプロジェクトを発表する一方で、メンバー 2 人、もしくは 3 人のプロジェクトも多く発表している。日本では、これまでに『ムネモパーク』(東京国際芸術祭 2008)、『カール・マルクス:資本論、第一巻』(フェスティバル / トーキョー 2009 春、ミュールハイム戯曲賞及びオーディエンス賞受賞<06 年、ドイツ>)、『Cargo Tokyo-Yokohama』(フェスティバル / トーキョー 2009 秋)などを上演し、好評を博した。 11 年、第 41 回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際演劇祭にて、銀獅子賞を受賞するなど、受賞歴も多数。
- シリーズ 上演履歴
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2008年2月、5月
『100%Berlin』 HAU1(ベルリン、ドイツ)2010年5月
『100%Vienna』 ウィーン芸術週間(ウィーン、オーストリア)2011年1月
『100%Vancouver』 PuSHFestival 2011(バンクーバー、カナダ)2011年9月~11月、12年2月、4月
『100%Karlsruhe』カールスルーエ・バーデン州立劇場(カールスルーエ、ドイツ)2011年11月、12年1月
『100%Cologne』 ケルン・シャウシュピール劇場(ケルン、ドイツ)2012年5月
『100% Melbourne』 メルボルン・タウン・ホール(メルボルン、オーストラリア)2012年5月~6月
『100%Braunschweig』 THEATERFORMEN2012(ブラウンシュバイク、ドイツ)2012年6月~7月
『100%London』 LIFT フェスティバル(ロンドン、イギリス)2012年10月
『100%Zurich』 ゲスナーアレー劇場(チューリッヒ、スイス)2013年6月
『100%Cork』 コーク・ミッドサマー・フェスティバル(コーク、アイルランド)
日程
ステージ数
会場
作・演出
(ヘルガルド・ハウグ、シュテファン・ケーギ、ダニエル・ヴェッツェル)
演出:ダニエル・ヴェッツェル
プロフィール
- リミニ・プロトコル
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©Iko Freese/drama-berlin.de
シュテファン・ケーギ(Stefan Kaegi)、ヘルガルド・ハウグ(Helgard Haug)、ダニエル・ヴェッツェル (Daniel Wetzel) の 3 人によるアートプロジェクト・ユニット。2000 年、フランクフルトで結成された。公共空間におけるパフォーマンスやドキュメンタリー演劇の手法を用いた型破りなプロジェクトの数々で世界の注目を集めている。出演者には、プロの俳優ではなく作品テーマに則した特別な経験や知識を持つ一般の人々を起用し、「ある現実をそのまま舞台上にあげる」という手法を用い、高く評価されている。04 年以降はベルリンのヘッベル劇場に拠点を置き、それぞれが個人のプロジェクトを発表する一方で、メンバー 2 人、もしくは 3 人のプロジェクトも多く発表している。日本では、これまでに『ムネモパーク』(東京国際芸術祭 2008)、『カール・マルクス:資本論、第一巻』(フェスティバル / トーキョー 2009 春、ミュールハイム戯曲賞及びオーディエンス賞受賞<06 年、ドイツ>)、『Cargo Tokyo-Yokohama』(フェスティバル / トーキョー 2009 秋)などを上演し、好評を博した。 11 年、第 41 回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際演劇祭にて、銀獅子賞を受賞するなど、受賞歴も多数。
シリーズ 上演履歴
2008年2月、5月
『100%Berlin』 HAU1(ベルリン、ドイツ)
2010年5月
『100%Vienna』 ウィーン芸術週間(ウィーン、オーストリア)
2011年1月
『100%Vancouver』 PuSHFestival 2011(バンクーバー、カナダ)
2011年9月~11月、12年2月、4月
『100%Karlsruhe』カールスルーエ・バーデン州立劇場(カールスルーエ、ドイツ)
2011年11月、12年1月
『100%Cologne』 ケルン・シャウシュピール劇場(ケルン、ドイツ)
2012年5月
『100% Melbourne』 メルボルン・タウン・ホール(メルボルン、オーストラリア)
2012年5月~6月
『100%Braunschweig』 THEATERFORMEN2012(ブラウンシュバイク、ドイツ)
2012年6月~7月
『100%London』 LIFT フェスティバル(ロンドン、イギリス)
2012年10月
『100%Zurich』 ゲスナーアレー劇場(チューリッヒ、スイス)
2013年6月
『100%Cork』 コーク・ミッドサマー・フェスティバル(コーク、アイルランド)
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協力:東京ドイツ文化センター
後援:ドイツ連邦共和国大使館
製作:フェスティバル/トーキョー、リミニ・プロトコル
主催:フェスティバル/トーキョー
*本公演は東京文化発信プロジェクト事業です
【東京文化発信プロジェクトとは】東京文化発信プロジェクトは、「世界的な文化創造都市・東京」の実現に向けて、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体やアートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。都内各地での文化創造拠点の形成や子供・青少年への創造体験の機会の提供により、多くの人々が新たな文化の創造に主体的に関わる環境を整えるとともに、国際フェスティバルの開催等を通じて、新たな東京文化を創造し、世界に向けて発信していきます。