時は日本の空を初めて飛行機が飛んだ1911年（明治44年）。舞台は名古屋の女子師範学校。男尊女卑の世相は色濃く、参政権はおろか自分の正直な意見を述べることも好きな本を読むこともままならなかった時代。そうした時代の流れに翻弄され、現実という壁にぶつかりながらも、友情や愛を育みながら明るく力強く生きていく女子学生たち。その葛藤と成長する姿を描きます。

昨年、日本大学制作 ソーントン・ワイルダー作「わが町」で好評を得た「演劇系大学共同制作」。次なるチャレンジは、永井愛氏が1997年に劇団青年座に書下ろし、その年の芸術選奨新人賞を「ら抜きの殺意」と共に受賞した作品「見よ、飛行機の高く飛べるを』です。桐朋学園芸術短期大学制作で贈る、演劇系大学のセカンドトライにご期待ください！