第9回となるF/T16は、「境界を越えて、新しい人へ」をテーマとし、国内外から集結する同時代の優れた舞台作品の上演を軸に、各作品に関連したトーク、映画上映などのプログラムを展開します。「境界」は、国籍や世代だけでなく、わずかな価値観の差異、経験の有無まで、無数に存在しています。フェスティバルを通じて、社会をあらたな目で問い直す力をもった作品や、その創り手と観客が向い合うことで、「境界」を越えた対話を生み出していきます。 主催プログラムでは、ポーランド現代演劇の巨匠、クリスチャン・ルパの初来日公演をはじめ、世界の舞台芸術シーンで大きな存在感を放つカンパニー、アーティストを招聘。日本の舞台芸術シーンを牽引する演出家たちによる新作公演や、国境やジャンルを越えたパートナーシップに基づく共同製作、観劇体験を通じて歴史を見つめ直すような作品に加え、東日本大震災の経験を経て生みだされた表現にも引きつづき目を向けていきます。「アジアシリーズ」第3弾ではマレーシアから4組のアーティストを招聘します。これらのプログラムを劇場だけでなく、まちなかでも上演することで、舞台芸術のすそのを広げる活動に取り組んでいきます。さらに、F/Tと同時期に東京近郊で上演される14演目を連携プログラムとして紹介し、東京の舞台芸術シーンを広く紹介していきます。 http://www.festival-tokyo.jp/