- 日程
- 2015年10月08日 (木) ~2015年10月18日 (日)
- 会場
- シアターイースト
- スケジュール
-
10月 8日(木) 9日(金) 10日(土) 11日(日) 12日(月) 13日(火) 14日(水) 15日(木) 16日(金) 17日(土) 18日(日) 13:30 ヴ 私 く く 死+愛 16:15 レクチャー
死 シンポジウム
ヴ 19:00 死+愛 く+愛 死 死+愛 ヴ+愛 私+愛 死+愛 私 <開場は開演の30分前>
死=死の教室
く=くたばれ!芸術家
ヴ=ヴィエロポーレ、ヴィエロポーレ
私=私は二度とここには戻らない
愛=愛と死の機械※開場時より終演後30分まで、会場およびロビーのドローイング・写真の展示をご覧いただけます。
※各上映、シンポジウム、レクチャーは入替制となります。
※「愛と死の機械」は平日および最終日の特典上映となりますので、料金は1本分と同一料金となります。
- 【作品上映】
-
作・演出=タデウシュ・カントール、出演=Teatr Cricot²いずれも日本語字幕付き
協力=京都市立芸術大学- <死の教室>
-
1976-1990年 Change Performing Arts制作
字幕翻訳=荒川いづみ 朗読テキスト翻訳=鴻英良 上映時間=90分
1975年11月15日、クラクフのクシシュトフォリ・ギャラリーにて初演。奇怪な死を巡るアラベスク。古びた教室の机の周辺で、狂おしくも演じなおされ、反復される絶望と歓喜。愚行の輝かしさ。こうして死を現前化させる空間が奇妙な透明感に満ちてくる。これは死の演劇。日本ではアンジェイ・ワイダ監督による劇場映画版が公開されているが、これは初演の数ヵ月後の希少な映像を中心に世界各地の上演映像を、カントールのテキストを最も忠実に再現することを目的に構成し、日本語朗読を加えた特別版。
- <くたばれ! 芸術家>
-
1986年 ポーランドテレビ制作 上映時間=77分
1985年、ニュルンベルグ初演。ヴァイト・ストシュ、ニュルンベルグの彫刻家、クラクフの教会の祭壇を作った彼は、望郷の念抑えがたく、故郷に帰った時、財政法の罪で頬に釘を打ち込まれた。「芸術家よ、くたばれ!」。芸術家に向けられた死の命令。死者は墓の向こうに旅立っていく。ここで試みられるのは、生と死を引き合わせるという不可能の企てである。
- <ヴィエロポーレ、ヴィエロポーレ>
-
1984年 ポーランドテレビ制作 字幕翻訳=津田晃岐 上映時間=86分
1980年、フィレンツェ初演。第一次世界大戦下、オーストリア軍に徴集された7人の新兵たち、そして、カントール本人の家族、親族たちの物語が交錯する。ポーランドの歴史と運命が浮き彫りにされてくる。ヴィエロポーレはカントールの生まれた村の名前である。タイトルの持つ鏡像的効果、反復。
- <私は二度とここには戻らない>
-
1990年 ポーランドテレビ制作 字幕翻訳=津田晃岐 上映時間=81分
1988年、ミラノ初演。タイトルは、ガス室へと連れられて行く絶滅収容所のユダヤ人たちが、去り際に、まだ殺されないでいる仲間たちに語った言葉である。殺された人たちの亡霊が、宿屋にやってくる。われわれはここで対面しなければならない。20世紀に何が起こったのかを。「ガス室への行進」とともに歴史が蘇る。
- <愛と死の機械>
-
1987年 Change Performing Arts制作 字幕翻訳=荒川いづみ 上映時間=34分
カントールは、1938年、クラクフ芸術アカデミーの学生の時、メーテルリンクの象徴主義的作品『タンタジールの死』を、構成主義的、バウハウス的方法とぶつけて上演した。それから50余年、この舞台を再構築し、「演劇的機械」のなかに新たにはめ込み、それをクリコタージュと呼んだ。1987年、カッセルのドキュメンタにて初演。
- 【展示】
-
美術家としても知られたカントール自筆のドローイング20点、スケッチ写真など約20点、カントール来日時に写真家・宮本隆司が撮影した舞台稽古写真約15点など、貴重な資料を一挙公開。
- 【レクチャー】カントールと演劇の二十世紀
-
講師=鴻英良
カントール作品に触れつつ、カントールの芸術理念、その世界史的な意味について考察する。彼が20世紀の現実をどのように分析し、それにどのように応答したのか、そうした彼の試みが21世紀を生きるわれわれに何を語りかけているのか、それが問題だ。
- 鴻英良
-
演劇批評家。1948年生まれ。国際演劇祭ラオコオン(カンプナーゲル、ハンブルグ)、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)グローバル委員、京都舞台芸術センター副所長などを歴任。著書に、『二十世紀劇場:歴史としての芸術と世界』(朝日新聞社)、訳書に、カントール『芸術家よ、くたばれ!』(作品社)、タルコフスキー『映像のポエジア』(キネマ旬報社)、カバコフ『イリヤ・カバコフ自伝』(みすず書房)など。
- 【シンポジウム】カントールの衝撃
-
スピーカー=タニノクロウ+清水信臣+アンナ・R・ブジンスカ+レフ・スタングレト
司会=鴻英良演劇との出会いの初期にカントールに衝撃を受け、今回カントールに捧げるエチュードを創作する演出家、タニノクロウ。ポーランドとの共同作業を続ける演出家、清水信臣。ポーランド現代演劇の研究者、アンナ・R・ブジンスカ。元Cricot²(カントールの主宰した劇団)の俳優、レフ・スタングレット。4人が、それぞれの視点からカントールに迫る。
- タニノクロウ
-
劇作家・演出家。2000年、昭和大学医学部在学中に庭劇団ペニノを旗揚げ、以降全作品の脚本・演出を手がける。「笑顔の砦」(2007)、「星影のJr.」(2008)が岸田國士戯曲賞最終候補。2009年より毎年、欧州とアメリカの国際演劇祭に招聘される。本年3月ドイツ・クレーフェルトにて新作「水の檻」を発表。また、本年8月に新作「地獄谷温泉 無明ノ宿」を発表。
- 清水信臣
-
演出家、劇団解体社主宰。「身体の演劇」を標榜し、演劇における「身体」と、権力/暴力をめぐる問題系に取り組む。近年はグローバル体制下における「生政治的身体表象」を考察する「Dream Regime — 夢の体制」で様々な国との共同製作を続けてる。ポーランドとは、「カントール以後」を代表するテアトル・シネマとコラボレーション
- アンナ・R・ブジンスカ Anna R. Burzyńska
-
ポーランドの演劇研究者、批評家。クラクフのヤギェウォ大学演劇学部准教授(主分野はヨーロッパ現代演劇、19世紀と20世紀のポーランドとドイツ演劇)。リミニ・プロトコル、アダム・マコービッツ協会、イェジー・グロトフスキ研究所、 クリコテカなど、さまざまな劇団や組織との共同作業にかかわっている。
- レフ・スタングレト Lech Stangret
-
ポーランドの美術史家、批評家。タデウシュ・カントール財団ディレクター。Teatr Cricot²の元俳優で、2004年まで、クリコテカ(カントール作品の記録を目的とする博物館、Cricot²のあったクラコフに建つ)の副所長を務めた。カントールに関する著作多数。
インフォメーション
-
■「カントールと演劇の二十世紀」
全日程掲載ページはコチラ
日程
会場
スケジュール
8日(木) | 9日(金) | 10日(土) | 11日(日) | 12日(月) | 13日(火) | 14日(水) | 15日(木) | 16日(金) | 17日(土) | 18日(日) | |
13:30 | ヴ | 私 | く | く | 死+愛 | ||||||
16:15 |
レクチャー |
死 |
シンポジウム |
ヴ | |||||||
19:00 | 死+愛 | く+愛 | 死 | 死+愛 | ヴ+愛 | 私+愛 | 死+愛 | 私 |
<開場は開演の30分前>
死=死の教室
く=くたばれ!芸術家
ヴ=ヴィエロポーレ、ヴィエロポーレ
私=私は二度とここには戻らない
愛=愛と死の機械
※開場時より終演後30分まで、会場およびロビーのドローイング・写真の展示をご覧いただけます。
※各上映、シンポジウム、レクチャーは入替制となります。
※「愛と死の機械」は平日および最終日の特典上映となりますので、料金は1本分と同一料金となります。
【作品上映】
作・演出=タデウシュ・カントール、出演=Teatr Cricot²いずれも日本語字幕付き
協力=京都市立芸術大学
- <死の教室>
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1976-1990年 Change Performing Arts制作
字幕翻訳=荒川いづみ 朗読テキスト翻訳=鴻英良 上映時間=90分
1975年11月15日、クラクフのクシシュトフォリ・ギャラリーにて初演。奇怪な死を巡るアラベスク。古びた教室の机の周辺で、狂おしくも演じなおされ、反復される絶望と歓喜。愚行の輝かしさ。こうして死を現前化させる空間が奇妙な透明感に満ちてくる。これは死の演劇。日本ではアンジェイ・ワイダ監督による劇場映画版が公開されているが、これは初演の数ヵ月後の希少な映像を中心に世界各地の上演映像を、カントールのテキストを最も忠実に再現することを目的に構成し、日本語朗読を加えた特別版。
- <くたばれ! 芸術家>
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1986年 ポーランドテレビ制作 上映時間=77分
1985年、ニュルンベルグ初演。ヴァイト・ストシュ、ニュルンベルグの彫刻家、クラクフの教会の祭壇を作った彼は、望郷の念抑えがたく、故郷に帰った時、財政法の罪で頬に釘を打ち込まれた。「芸術家よ、くたばれ!」。芸術家に向けられた死の命令。死者は墓の向こうに旅立っていく。ここで試みられるのは、生と死を引き合わせるという不可能の企てである。
- <ヴィエロポーレ、ヴィエロポーレ>
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1984年 ポーランドテレビ制作 字幕翻訳=津田晃岐 上映時間=86分
1980年、フィレンツェ初演。第一次世界大戦下、オーストリア軍に徴集された7人の新兵たち、そして、カントール本人の家族、親族たちの物語が交錯する。ポーランドの歴史と運命が浮き彫りにされてくる。ヴィエロポーレはカントールの生まれた村の名前である。タイトルの持つ鏡像的効果、反復。
- <私は二度とここには戻らない>
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1990年 ポーランドテレビ制作 字幕翻訳=津田晃岐 上映時間=81分
1988年、ミラノ初演。タイトルは、ガス室へと連れられて行く絶滅収容所のユダヤ人たちが、去り際に、まだ殺されないでいる仲間たちに語った言葉である。殺された人たちの亡霊が、宿屋にやってくる。われわれはここで対面しなければならない。20世紀に何が起こったのかを。「ガス室への行進」とともに歴史が蘇る。
- <愛と死の機械>
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1987年 Change Performing Arts制作 字幕翻訳=荒川いづみ 上映時間=34分
カントールは、1938年、クラクフ芸術アカデミーの学生の時、メーテルリンクの象徴主義的作品『タンタジールの死』を、構成主義的、バウハウス的方法とぶつけて上演した。それから50余年、この舞台を再構築し、「演劇的機械」のなかに新たにはめ込み、それをクリコタージュと呼んだ。1987年、カッセルのドキュメンタにて初演。
【展示】
美術家としても知られたカントール自筆のドローイング20点、スケッチ写真など約20点、カントール来日時に写真家・宮本隆司が撮影した舞台稽古写真約15点など、貴重な資料を一挙公開。
【レクチャー】カントールと演劇の二十世紀
講師=鴻英良
カントール作品に触れつつ、カントールの芸術理念、その世界史的な意味について考察する。彼が20世紀の現実をどのように分析し、それにどのように応答したのか、そうした彼の試みが21世紀を生きるわれわれに何を語りかけているのか、それが問題だ。
- 鴻英良
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演劇批評家。1948年生まれ。国際演劇祭ラオコオン(カンプナーゲル、ハンブルグ)、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)グローバル委員、京都舞台芸術センター副所長などを歴任。著書に、『二十世紀劇場:歴史としての芸術と世界』(朝日新聞社)、訳書に、カントール『芸術家よ、くたばれ!』(作品社)、タルコフスキー『映像のポエジア』(キネマ旬報社)、カバコフ『イリヤ・カバコフ自伝』(みすず書房)など。
【シンポジウム】カントールの衝撃
スピーカー=タニノクロウ+清水信臣+アンナ・R・ブジンスカ+レフ・スタングレト
司会=鴻英良
演劇との出会いの初期にカントールに衝撃を受け、今回カントールに捧げるエチュードを創作する演出家、タニノクロウ。ポーランドとの共同作業を続ける演出家、清水信臣。ポーランド現代演劇の研究者、アンナ・R・ブジンスカ。元Cricot²(カントールの主宰した劇団)の俳優、レフ・スタングレット。4人が、それぞれの視点からカントールに迫る。
- タニノクロウ
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劇作家・演出家。2000年、昭和大学医学部在学中に庭劇団ペニノを旗揚げ、以降全作品の脚本・演出を手がける。「笑顔の砦」(2007)、「星影のJr.」(2008)が岸田國士戯曲賞最終候補。2009年より毎年、欧州とアメリカの国際演劇祭に招聘される。本年3月ドイツ・クレーフェルトにて新作「水の檻」を発表。また、本年8月に新作「地獄谷温泉 無明ノ宿」を発表。
- 清水信臣
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演出家、劇団解体社主宰。「身体の演劇」を標榜し、演劇における「身体」と、権力/暴力をめぐる問題系に取り組む。近年はグローバル体制下における「生政治的身体表象」を考察する「Dream Regime — 夢の体制」で様々な国との共同製作を続けてる。ポーランドとは、「カントール以後」を代表するテアトル・シネマとコラボレーション
- アンナ・R・ブジンスカ Anna R. Burzyńska
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ポーランドの演劇研究者、批評家。クラクフのヤギェウォ大学演劇学部准教授(主分野はヨーロッパ現代演劇、19世紀と20世紀のポーランドとドイツ演劇)。リミニ・プロトコル、アダム・マコービッツ協会、イェジー・グロトフスキ研究所、 クリコテカなど、さまざまな劇団や組織との共同作業にかかわっている。
- レフ・スタングレト Lech Stangret
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ポーランドの美術史家、批評家。タデウシュ・カントール財団ディレクター。Teatr Cricot²の元俳優で、2004年まで、クリコテカ(カントール作品の記録を目的とする博物館、Cricot²のあったクラコフに建つ)の副所長を務めた。カントールに関する著作多数。
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主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
東京都/アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)共催:
後援:ポーランド共和国大使館
協力:
助成:平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
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コーディネート:CHANGE PERFORMING ART
制作進行:畠由紀
企画制作:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)